2009-01-31

09.01.31 江卸山(671.8m)

忠別ダムの堰堤のすぐ脇に、ちょっとしたコブのような山があります。それが江卸山です。山頂からの景色はそれほど良いわけではありませんが、コースの折々で絶景が望めます。







天候:晴れ
気温:-5.0℃
風速:S0.8m/s





参加者:佐藤さん・野館さん
ガイド:土栄





行程
09:30 除雪最終点 発
10:54 展望台1 着
11:45 江卸山 着
11:52 展望台2 着
     お昼
12:31 展望台2 発
13:46 除雪最終点 着





所要時間:4時間16分
  登り:2時間22分
  下り:1時間15分
歩行距離:6.7km
累積標高:±310m






山行の様子

除雪最終点に車を停め、下りた瞬間に目に飛び込んでくるのが一面の雪原。ゆるやかな山並み。そしてその後に表大雪。白い山々は若干霞んで見えづらいものの、雄大で思わず息を飲む景色です。

しばらくは雪に埋もれた車道に沿って歩きます。正面が目指す江卸山。山というよりは丘ですね。

カサカサ。前方から音がしたと思ったら、ふさふさの毛に包まれたエゾリスでした。木の幹を登ったり下ったり、隣の木に飛び移ったりして、最後は雪原に飛び降りて走り去っていきました。

できたてほやほや、エゾリスの足跡です。ちゃんと指の一本一本まで見えています。

歩き始めて一つめの展望台。眼下に忠別ダムを見下ろします。

ここから見えるのはトムラウシ。三川台。そして扇沼山。さらにオプタテシケも。

最後、樹林帯をゆるやかに一登りすると江卸山山頂です。 二等三角点の割には展望が・・・。木に遮られて・・・

でも5分ほど歩けば素敵な展望台があるのです。ここで景色を長めながらお昼ご飯にしましょう。

ここから見えるのは、表大雪。旭岳から愛別岳までが見えています。青空のときなんて最高でしょうね。

下りはいろいろな動物の痕跡を観察しながら。トドマツについているのはクマの爪痕。幹に巻き付いているコクワの実でも取りに登ったのでしょうか。

2009-01-26

09.01.26 旭岳・ガマ岩

旭岳中腹の道道沿いにある“ガマ岩”。その裏には静かな針広混交林と川のせせらぎが待っています。





天候:晴れ
気温:-2.4℃
風速:NW1.5m/s



参加者:丸子さん
ガイド:土栄



行程
10:30 ガマ岩 発
12:44 ガマ岩 着



所要時間:2時間14分
歩行距離:1.4km
累積標高:±35m



山行の様子

はるか昔の溶岩流によってできたと思われる巨岩“ガマ岩”。ここから楽しいスノーシューの時間が始まります。

ガマ岩脇からの眺め。ほんのわずか登っただけで、見える景色は全く変わるものです。

ガマ岩の後に控える木々。降ったばかりの雪に飾られて、ふわふわきらきら。

ちょうど良い具合に青空が広がってきました。時折太陽の光も射すように。

たおやかに流れる勇駒別川。雪の中でせせらぎを聴くといのもオツなものです。あ、カワガラスが飛んだ!

川沿いにぶらぶら行くと、勇駒別川が清水沢と出合う広い川原に出ます。この広々した感じも良いものです。

一見、見所のなさそうな森ですが、たとえば凍裂に魅入ったり、

エゾマツとトドマツの違いを観察したり、


はたまた静かに木々を眺めたり。楽しいことはいくらでもあるものですね。

2009-01-25

09.01.25 和刈別(1033.0m)

北見峠からほとんど登り下りなしで行くことができる三等三角点・和刈別。山頂部からはすっきりと北大雪の山々を眺められます。





天候:雪
気温:-12.0℃
風速:SW1.6m/s



参加者:笹本さん・渡辺さん
ガイド:土栄



行程
10:10 北見峠 発
10:45 鉄塔 着
12:14 和刈別 着
     お昼
13:11 和刈別 発
14:00 鉄塔 着
14:44 北見峠 着



所要時間:4時間34分
  登り:2時間04分
  下り:1時間33分
歩行距離:7.2km
累積標高:±250m



山行の様子

ガスに覆われ雪が降りしきる北見峠。こんな天気でも意外と車で賑わっていて、山スキーが一組とスノーモビルが一組、それぞれ準備をしていました。

まずはあの鉄塔を目指して。先日の陽気で雪はすっかり締まっていて、サクサクズンズン歩いて行けます。

鉄塔の下をくぐると進行方向が急転回。広くて平らな尾根に乗ります。

相変わらず降り続く雪。エゾマツを風よけにして一息入れましょう。

わずかに傾斜を登ると突然目の前が開け、そこが和刈別山頂。天気が良ければ、さぞ素晴らしい展望が得られることでしょう・・・

お昼休憩は雪と風を避けるためにツェルトを張って、その中で。

外の気温は-12℃ですが中に入れば-5℃。 こんな薄布一枚なのに7℃も暖かくなるのですから大したものです。気がつけば1時間も休憩してしまいました。

帰りはわずかにコースを替えて。

巨大エゾマツ発見!これだけ太いものはなかなかありません。抱きついたり、寝ころんで見上げたり、大木から精気をいただきましょう。


最後の最後でわずかに出た太陽。いや、ほんとにほんのわずかですが・・・。

2009-01-19

09.01.19 コンパス講習会(実践)

コンパス講習会実践編では、実際に地形図とコンパスを使い、「先頭に立って」山頂を目指してもらいます。周りの地形をしっかり観察するのも大切ですよ。





天候:曇り時々雪
気温:-1.0℃
風速:W2.0m/s



参加者:加藤さん・福永さん
ガイド:土栄



行程
10:08 タカス峠 発
11:35 B点 着
13:20 噛伊尻 着
     お昼
13:50 噛伊尻 発
14:27 B点 着
15:03 タカス峠 着



所要時間:4時間55分
  登り:3時間12分
  下り:1時間13分
歩行距離:5.9km
累積標高:±380m



山行の様子

タカス峠から始まる講習会。まずは道路脇の雪山に乗っかって。

現在位置はここで・・・目的地はここ・・・と。

進む方向を定めたら、さあ自信を持って歩きましょう!

そろそろ目的地に着いたかな?地形図と地形をよく照らし合わせてくださいね。

この斜面は地形図で見ると、等高線の混んでいるこのあたりかなあ。

斜度が緩くなってきて、左右に平らな稜線が続いていて・・・おお、もしかしてここが山頂!

お二人ともお上手でしたよ。今日は雪が深くて登るのが大変でしたから、しっかり休んで下りましょうね。

たまにガスが晴れて下界も見えたりしました。晴れていたら素晴らしい展望の山なんです。

こんな日は遠くよりも近くに注目するのが吉。ほら、イワガラミ。

最後は恒例の尻滑りで。頭を使って体も使って、充実したコンパス講習会でした。

2009-01-18

09.01.18 突角山(1059.6m)

上川三山の一つにして、山楽舎ツアーでは唯一未踏だった突角山。山腹からも山頂からも、素晴らしい景色が楽しめる山です。





天候:曇り一時雪のち快晴
気温:-6.4℃
風速:S2.0m/s



参加者:金田さん・佐藤さん・長谷川さん
ガイド:土栄



行程
08:52 除雪最終点 発
09:36 361m 着
10:30 555.0m 着
13:36 突角山 着
     お昼
14:05 突角山 発
15:20 555.0m 着
15:58 除雪最終点 着



所要時間:7時間06分
  登り:4時間44分
  下り:1時間53分
歩行距離:9.6km
累積標高:±786m



山行の様子

先日大雪が降りまして、予想通りのこの深雪。雪の深さは私の膝上くらいでしたから、後に続くお客様もさぞ苦労したことでしょう。歩くと言うよりは、ヒザで雪をかき分けると言う方がしっくりきます。

その深い雪の中を、少しずつ少しずつ登っていきます。山頂までは3時間半くらいと予想していましたが、結局ほとんど5時間もかかってしまいました。

苦労の分だけ登頂の喜びも大きくなるもの。見晴しの良い山頂からは、

ちょうどそこだけ陽光を浴びて、白く光り輝いている摺鉢山が見えていました。天塩岳や表・北大雪は残念ながら雲の中。

あれだけ苦労して登った斜面も、下りになればあっという間。キャーキャー言いながら駆け下りていきます。

時にはこんなことになったりもしますが、それはそれで楽しいもの。

そうこうしているうちに、空から雲がどんどん無くなっていって、気がつけば真っ青に!雪化粧した木々が映える!

最終的には表大雪もすっきり見えるようになりました。この景色、雄大です。大変な思いをして登った甲斐がありましたね・・・

途中で日が暮れ始め、雪が朱に染まり。さ、暗くなる前に帰りましょう。

下りきって見返す突角山。体力的には大変でしたが、素晴らしい景色を堪能することができました。