2009-08-25

09.08.25 ユニ石狩岳(1756m)

前半はそこかしこでナキウサギが遊び、後半は東大雪の山並みが一望でき、しかも楽々山頂に登れる手頃な山。お天気にも恵まれました。





天候:晴れ
気温:20.5℃
風速:N2.1m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
08:10 登山口 発
09:18 大崩 着
10:19 十石峠 着
11:18 ユニ石狩岳 着
     お昼
12:14 ユニ石狩岳 発
13:25 大崩 着
14:45 登山口 着



所要時間:6時間35分
  登り:3時間08分
  下り:2時間31分
歩行距離:7.6km
累積標高:±757m
歩数:8698歩



山行の様子

今年架け変わったばかりの橋を渡ってスタート。こんなに太くて立派な木橋は初めてです。大きなエゾマツですねえ。

ピッチピッチ鳴くナキウサギの声を聴きながら森を抜けるとガレ場が現れます。浮き石も多いので慎重に。

谷筋で雪融けが遅かったのか、瑞々しいヨツバシオガマが群生していました。 そろそろ紅葉も始まろうかというこの時季にお花を楽しめるなんて、嬉しい限りです。

ちょっとした急登を終えると、そこが十石峠です。ここから眺める十勝三股は雄大の一言。

振り返るとユニ石狩岳が聳えています。なかなかの急斜面です。最後の一登り頑張りましょう。

でも、可憐に咲くコマクサや、

すっかり紅葉したウラシマツツジを眺めているうちに、あっという間に山頂へ。

山頂からは東大雪の名山・石狩岳と音更山が並んで望めます。

さらにニペソツ山も。こんな山景色に囲まれてお弁当を食べるのは、なんとも贅沢なものです。暖かな陽射しの中、1時間ゆっくり休憩することができました。

帰りはたっぷり時間をかけて、ナキウサギ探しをしながら。おお、いましたいました。茂みの奥でモグモグしている姿を目に焼き付けて帰ることにしましょう。

2009-08-23

09.08.22-23 トムラウシ縦走 全行程

今まで意外と企画したことがなかった1泊トムラ。山中泊が初めての方にもお気軽にご参加いただけるのではないでしょうか。




参加者:2名様
ガイド:佐久間・土栄


所要時間:13時間27分
歩行距離:20.6km
累積標高:+1374m / -1552m


1日目:扇沼山登山口~扇沼山~三川台~南沼野営指定地
2日目:南沼野営指定地~前トム平~コマドリ沢~カムイ天上~短縮登山口

09.08.23 トムラウシ縦走 2日目

テントが飛ばされそうに思えるほどの暴風雨の夜が明けると、張り綱が一本引きちぎれていました。恐るべし高山帯。皆さんよく眠れたでしょうか?




天候:曇り時々雨



行程
06:45 南沼野営指定地 発
08:23 前トム平 着
09:23 コマドリ沢 着
11:22 カムイ天上 着
12:55 短縮登山口 着



所要時間:6時間10分
歩行距離:8.8km
累積標高:+224m -1228m



山行の様子

しばらく様子を見たものの、どうもお天気が回復しないのでトムラウシ登頂は諦めました。お客様はお二人ともトムラ未踏でしたが、次の機会にまた挑戦していただくことに。雨風の中、下山にかかります。

景色が見えないときには、いつも以上に足下の植物をよく見ることになります。昨日同様やっぱりキレイなイワイチョウの黄色。

しばらく行くと、下っていく先が見えてきました。そろそろ雲の下に出るでしょうか。

岩と植生が混じり合う庭園のような独特の空間。こんな場所なら霞みがかっているのも絵になるものです。

前トム平直前の岩レキ帯。道標代わりに平たい岩を立ててあったり、ケルンが積み重なっているのが不思議な魅力を醸し出しています。好きだなあ、ここ。

前トム平から先はコマドリ沢へと急降下。雨はおさまったものの、まだまだガスの中。

コマドリ沢からの登り返しは、時間的にはそう長くありませんが、精神的にはちょっとキツいかもしれません。ゆっくりでいいですから、頑張りましょうね。

登り返しの後はひたすら泥濘との戦い。ぬぷぬぷじゃぷじゃぷと音が立ちます。

カムイ天上を越えたころ、最後の最後で青空を望むことができました。やっぱりお日様はいい!


たどりついた短縮登山口。雨と風と泥の2日間はここでお終い。お疲れさまでした。トムラウシ山頂は次の機会に!

2009-08-22

09.08.22 トムラウシ縦走 1日目

今年最後のトムラウシ縦走。天気予報は微妙なですが、なんとか降らずにいてほしいところ。今日は扇沼山から三川台を経由して南沼野営指定地へと向かいます。




天候:晴れ後曇り一時雨



行程
06:17 登山口 発
08:23 扇沼山 着
11:17 三川台 着
13:34 南沼野営指定地 着



所要時間:7時間17分
歩行距離:11.8km
累積標高:+1150m / -324m



山行の様子

登山口から見上げる空は、一応晴れてはいます。でも、遠くの方は怪しい色をしています・・・。

と思ったらやっぱり降ってきました。岩場を前にして一同雨具着用。

雨に濡れて滑りやすくなっていますから、くれぐれもご注意を。背中の荷物も重たいですしね。

いつもは極上の展望を見せてくれる扇沼山の稜線部も、今日ばかりはとっぷりガスの中。こっちの方向にトムラウシが見えるはず・・・なんてお話しながら進みます。

思いが通じたか、一瞬のうちにガスが晴れ、振り返ればカブト岩がくっきりと見えるようになりました。一列後にオプタテシケの斜面も。

でもやっぱりそれは一時のこと。三川台に至るころには、あたりは再びガスの中・・・。

見下ろすユートムラウシの庭も霧のベールの向こう側。ま、これはこれで素敵な景色なのですが。

登山道が黄金が原と接するあたりでは、イワイチョウがまさに黄金色になりかけていました。今年最も早い紅葉と言ってもいいかもしれません。

雨脚が強まる中、ようやく到着、今日の宿。南沼野営指定地です。手早くテントを設営し、雨と風から身を隠します。


楽しいお茶の時間を過ごし、晩ご飯時にはお客様がお持ちになったビールで乾杯!それにしても、初めての山中泊でビール持参とは、恐れ入りました。

2009-08-19

09.08.19 白雲岳(2230.0m)

先々週の幌尻岳は佐久間が行き、先週のクワウンナイは中止になったため、私にとっては2週間ぶりのツアーとなった白雲岳。やっぱり自分たちで主催するツアーはいいものです。・・・たとえ雨でもね。





天候:雨時々曇り
気温:10.0℃
風速:W1.4m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
06:48 銀泉台 発
08:29 コマクサ平 着
09:53 赤岳 着
11:14 白雲岳 着

11:27 白雲岳 発
12:33 赤岳 着
     お昼
12:53 赤岳 発
13:56 コマクサ平 着
15:19 銀泉台 発



所要時間:8時間31分
  登り:4時間26分
  下り:3時間52分
歩行距離:13.7km
累積標高:±931m
歩数:18142歩



山行の様子

雨降る銀泉台を雨具を着て出発。とはいえ雨脚は弱く、これなら雨具なくてもいいかも、というくらい。景色も見えています。第一雪渓から見ると、低い雲の間から山々がのぞいていて、水墨画のような色合いに。

コマクサ平からもご覧の通り。向かう第三・第四雪渓も、烏帽子岳もすっきりと見通せます。小さい雨粒が時折わずかに当たるくらいなので、休憩にも支障はありません。このまま持ってくれれば・・・。

今日一番の登りはおなじみ第三雪渓。雪が溶けて露出したばかりの、ゴロゴロの岩の上を登っていきます。ここが頑張りどころですよ。

もうお盆も過ぎてそろそろ秋の気配ただよう大雪山ですが、雪融けの遅い場所ではようやく春のお花が咲き始めたばかり。エゾコザクラや、

チングルマが満開となっていて、目を楽しませてくれます。

さらにはこんな素敵なお花も。第四雪渓で頂部だけ白みがかったヨツバシオガマを見つけました。色の移り変わりが美しい・・・というか、イチゴ味のかき氷に練乳をかけたみたいで美味しそうです。

最後の登りも終え、赤岳到着。ここからはもうほとんど真っ平らな広い尾根が連なります。若干雲底が低くなってきたようで、白雲岳も山頂が見え隠れ。

景色はそろそろあきらめなくてはなりませんが、ここからはお花が主役です。まずは今日の目玉中の目玉。クモイリンドウが待っています。この淡い、落ち着いた花色を見ると、そろそろ夏も終わるなあとしみじみとした気分になるものです。

あまり注目されることがないかもしれませんが、エゾハハコヨモギも大量に。大雪山の固有種だそうですよ。


お花を愛でている間に気がつけばあたりは白くガスに包まれていました。残念ながら白雲岳からの展望はナシ。あっちは旭岳、こっちはトムラウシと、心の目で景色を眺めて帰りました。

2009-08-10

09.08.08-10 幌尻岳 全行程

 天気が悪く、気温が低く、当然雪解けが遅かった七月。どうかんがえても水量が多そうだと予測できる額平川。はてさて実際はどうだったのか……。




参加者:1名様
ガイド:佐久間



所要時間:15時間40分
歩行距離:31.8km
累積標高:±2705m

1日目:林道仮ゲート~幌尻山荘
2日目:幌尻山荘~幌尻岳~戸蔦別岳~幌尻山荘
3日目:幌尻山荘~林道仮ゲート

09.08.10 幌尻岳 3日目

念願の幌尻岳登頂を果たし、あとは来た道をもどるだけ。きょうも晴天。足取りは軽い。




天候:晴れ



行程
05:45 幌尻山荘   発
06:30 四ノ沢出合  着
07:15 取水ダム   着
09:10 林道仮ゲート 着



所要時間:3時間25分
歩行距離:10.4km
累積標高:+360m / -833m



山行の様子

最終日は朝一から徒渉がはじまる。

朝から山荘をめざす登山者。ひょっとして日帰り?

三日目ともなると、表情にも余裕がうかがえる。

早々と徒渉を終え、あとは林道歩きが待っている。

たどりついた登山口。楽しい三日間でしたね。