2010-06-26

10.06.26 神居尻山(946.7m)

神居尻山のような低山は5月か10月に登るのが定番で、6月末に登るというのは今回が初めて。暑い時季に低い山なんて行くもんじゃないと思いこんでいましたが、意外な素敵発見がありました。





天候:快晴
気温:26.7℃
風速:SW0.5m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
08:00 駐車場 発
09:06 ベンチ1 着
10:19 神居尻山 着
11:28 ベンチ2 着
     お昼
12:02 ベンチ2 発
13:10 ベンチ3 着
13:51 彫刻の森 着



所要時間:5時間51分
歩行距離:9.5km
累積標高:+933m / -972m
歩数:19426歩



山行の様子

朝からじっとりと重い空気が充満する林内。歩き始めた瞬間に汗が噴き出します。

稜線に出ると突き刺さる直射日光。視覚的には涼しくなるのですが。右のピークから左の山頂へと進んでいきます。

右の小ピークから見た神居尻山。山肌に残雪がなく、木々の葉も落ちていない盛夏にこの山の姿を見るのは初めてです。

山頂への急登。キツい登りですが、左手の斜面には

こんなお花畑が広がっていて目を楽しませてくれます。こんなに色々な種類が咲いているなんて知りませんでした。時季を変えて登ると発見があるものですね。

登りきると山頂まではあとわずか。左右の展望を楽しみながらゆるやかになった稜線を歩いていきます。

快晴の神居尻山。正面には暑寒別岳・群別岳など増毛の山々。

山頂から先も展望の尾根歩き。とても1000mに満たない低山とは思えません。遠くに見えるピンネシリの三角錐がきれいです。

少し標高を下げると立派なダケカンバが立ち並ぶ並木道。木陰を歩くことができるようになり、しかも爽やかな風が吹き抜けるようになったので、とても快適になりました。

お昼ご飯も木陰と涼風がある場所で。ずっとここで座っていたいくらいです。

2010-06-19

10.06.19 トムラウシ山(2141.2m)

お客様の熱烈なリクエストを受けて計画されたトムラウシ日帰りツアー。長い距離を歩く長い長い山行です。





天候:快晴のち曇り
気温:18.8℃
風速:N1.3m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
05:30 登山口 発
07:12 扇沼山 着
09:42 三川台 着
11:16 南沼 着
12:17 トムラウシ山 着

12:32 トムラウシ山 発
13:28 南沼 着
14:48 三川台 着
17:01 扇沼山 着
18:43 登山口 着



所要時間:13時間13分
  登り:6時間47分
  下り:6時間11分
歩行距離:24.7km
累積標高:±1662m
歩数:31156歩



山行の様子

6月らしい真っ青な快晴に見送られながらの出発。扇沼山中腹の岩場からは旭岳がきれいに見えていました。

最初の目的地・扇沼山。見下ろす硫黄沼とその向こうに十勝連峰。素晴らしい展望に思わずため息が出ます。これを見ただけでもう満足しそうになってしまいますが、まだまだ先は長いのです。

花に飾られた平らな稜線を進むと、右手にカブト岩、左手に三川台、そして正面にトムラウシ山と、これからたどる道のりが延々見えています。

ベベツ川の源流部に向かって下り、べったりと雪のついた斜面を登り返して三川台に到着。トムラウシ山がかなり近づいてきました。

右にユートムラウシの庭、左に黄金が原を眺めながら、平らな稜線を進みます。歩いても歩いてもトムラウシは近づかないように見えますが、そんなことはありません。ちゃんと一歩一歩進んでいますから。

南沼まで来てようやく水平移動は終了。ここから最後の一時間は岩場の登りとなります。

雪に覆われた南沼野営指定地と、その背後に立つトムラウシ山。あとほんの一登りで山頂です。頑張りましょう。

長かった行程の果てにたどり着いたトムラウシ山山頂。三川台以降雲が増えてきて太陽も隠れがちでしたが、到着と同時にまた晴れ間が見えてきました。

これが憧れのトムラウシ山頂からの展望です!遠くの方は雲に隠れていますが、まずまずの景色が眺められます。小化雲岳・化雲岳・五色ヶ原・・・。

帰りも長い道のりが残っています。暗くなる前に下山できるかな?

2010-06-15

10.06.15 旭岳温泉-旭岳

ロープウェイを使わずに旭岳に登ったこと、ありますか?時間も体力も倍かかりますが、その分得られる感動も大きいのです。





天候:快晴のち晴れ
気温:20.6℃
風速:S3.0m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
07:08 登山口 発
08:03 二合目 着
09:21 姿見展望台 着
10:47 八合目 着
11:33 旭岳 着
     お昼
12:15 旭岳 発
13:20 姿見展望台 着
13:53 姿見駅 着



所要時間:6時間45分
  登り:4時間25分
  下り:1時間38分
歩行距離:9.9km
累積標高:+1235m / -740m
歩数:17602歩



山行の様子

旭岳ロープウェイ山麓駅のすぐ脇に、旭岳への登山口はあります。快晴の空の下、遠くに見えるあの三丁に向かって出発!

雪融けはかなり遅く、二合目(第二天女が原付近)あたりでは夏道はほとんど雪に隠れています。

強烈な初夏の陽光を浴びながら、三合目・四合目と急勾配を登っていくと、いつしか背後には十勝連峰が見えてきます。

2時間強かけて姿見の池に到着しました。ロープウェイを使えば降りてから15分で来られる場所なのですが、苦労して登ってくるのもまた一興。

ここからは勝手知ったる登山道。ほとんど雪もなく快適に標高を上げていきます。

わき上がる雲の真ん中に、遠くトムラウシ山が見えてきました。

旭岳山頂まではあとわずか。ここまでよく頑張りました。

旭岳温泉から4時間30分かけて旭岳山頂到着。やっぱり長かった。

雪の上に腰を下ろして涼を取りながらお昼休憩にします。いつもの倍登ったと思えば、見慣れた風景もより素晴らしく見えるものです。

帰りは姿見平を散策し、ようやく咲きそろいつつある高山植物を楽しんで、ロープウェイを使って楽々下りましょう。たまに歩いて登ってみると、ロープウェイのありがたみがよくわかるものです。

2010-06-13

10.06.13 三国山(1541.4m)

東大雪の展望の山・三国山。沢あり雪渓ありダケカンバ林あり展望ありの、短いけれど盛りだくさんの山です。





天候:快晴
気温:25.2℃
風速:S1.0m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
09:00 駐車場 発
10:15 上二股 着
11:13 大分水界 着
11:38 三国山 着
     お昼
12:14 三国山 発
12:54 上二股 着
14:01 駐車場 着



所要時間:5時間01分
  登り:2時間38分
  下り:1時間47分
歩行距離:4.8km
累積標高:±532m
歩数:5017歩



山行の様子

快晴の三国峠。駐車場から車道を進み、トンネル脇から沢筋へと入っていきます。

前半は、雪融け水が流れ込み水量の多い沢を何度か渡ります。

中盤は沢と雪渓が同時に現れ、ルート取りに少しばかり頭を使います。どこから雪に取り付いて、どこで夏道に降りるか、とかとか。

上二股を越えるとようやくすべてが雪の下に隠れ、楽々歩けるように。もう少し早い時季に来るのも面白いかもしれませんね。

雪が消え笹の急斜面を登ったらすぐに稜線に出て、そこからダケカンバ林をゆるゆる進むと、パッと展望が開けてそこが北海道大分水界。日本海・オホーツク海・太平洋。このピークに降る雨は、ほんのわずか落ちる場所が違うだけで流れていく先が大きく分かれていくのです。

分水界から三国山まではほんのわずかの行程です。若干下ってやや登り返せば、

展望の山頂に到着。いったいどんな景色が待っているかというと・・・

忠別岳-高根ヶ原-旭岳-白雲岳-小泉岳-黒岳と連なる表大雪。

ウペペサンケ山-ニペソツ山と続く東大雪の両主峰。

クマネシリ岳-ピリベツ岳・西クマネシリ岳-南クマネシリ岳とクマネシリ山塊。どの方向を見ても素晴らしい山々が目に入ります。真夏のような陽射しの下、存分に景色を楽しんできました。

2010-06-12

10.06.12 ニセイカウシペ(1879.1m)

ニセイカウシペから比麻奈山まで往復する計画でしたが、雪の多さで途中で断念。でも素晴らしい景色をたっぷり楽しんできました。





天候:快晴
気温:20.6℃
風速:W0.6m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
06:33 登山口 発
07:48 3km標識 着
08:32 折返し点 着
10:16 折返し点 発
10:28 3km標識 着
     お昼
11:31 3km標識 発
12:21 登山口 着



所要時間:5時間48分
  登り:1時間59分
  下り:0時間58分
歩行距離:6.1km
累積標高:±441m
歩数:9797歩



山行の様子

途中で会った営林署の方によると、登山口までの林道は前日に開いたばかりだそうです。なんでも林道上に雪が残っていたとか。登山口もこの通り。雪を踏みしめいざ出発。

登山道上の雪はすぐになくなり、ダケカンバの新緑がまぶしい夏道歩きとなります。

しばらく進むと行く手にニセイカウシペ山頂が見えてきます。斜面には雪が多く残っていて、後でそこをトラバースするのがちょっと心配になります。

再び登山道が雪に覆われ、夏よりも1mほど視線が高くなり、展望の尾根歩きを楽しめます。

いやらしい急斜面のトラバースに遭遇したときは、あわてずスコップで足場作り。

だって万が一足を滑らせたら、この斜面をずるずる落ちていくことになるのですから、安全第一なのです。

何カ所かステップを切りながら進みましたが、ちょっと埒があきません。お客様と相談して、展望の良い場所で切り上げることにしました。

時間はたっぷりありますから、ここで景色を眺めながら日光浴でもしていきましょう。目の前には残雪で飾られたニセイカウシペの姿。

右を見れば真っ白な表大雪。愛別岳から赤岳までが、雲一つない紺碧の空の下に連なっています。ここでおしゃべりしながら2時間弱を過ごし、やや下って3km標識のあたりで1時間のお昼休憩。

歩いた時間よりも休んだ時間のほうがはるかに長い不思議な山行となりましたが、たまにはこんなツアーも面白いものです。