2009-04-29

09.04.29 浜益岳(1257.8m)

増毛山地の展望の名峰・浜益岳。山頂までは長距離を歩かなければなりませんが、変化に富む景色で飽きることはありません。





天候:快晴
気温:1.3℃
風速:W10.4m/s



参加者:5名様
ガイド:土栄



行程
07:41 融雪最終点 発
08:28 大阪山 着
10:23 浜益御殿 着
11:48 浜益岳 着
11:56 浜益岳 発
12:17
     お昼
12:51
13:25 浜益御殿 着
15:22 融雪最終点 着



所要時間:7時間41分
  登り:4時間07分
  下り:2時間52分
歩行距離:17.8km
累積標高:±1214m



山行の様子

林道の終点には20台近くの車が停まっていました。快晴で、ゴールデンウィーク初日で、しかも札幌から近いとなれば、それも道理。賑やかな山になりそうです。

林道をショートカットして大阪山を越えて。まだ目指す浜益岳は見えません。まずは正面の浜益御殿まで。

締まって歩きやすい雪の上をずんずん登っていくと、やがて背後に日本海が見えてきます。海の向こうには札幌から積丹にかけての山並み。特に積丹岳と羊蹄山が目立っていました。

浜益御殿に行き着くと、雄冬山がずどんと出迎えてくれます。どっしりと良い山です。来年行く予定ですから、ちょっと待っててくださいね。

ここで進路を90度右に変え、ようやく浜益岳を正面に望むことに。ゆるやかに広く続く尾根は、いかにも気持ちよく歩けそうです。

山頂直下。このあたりから風がキツくなりました。最後の急登を風に耐えながら終えると、

そこは一等三角点の山頂。あまりの風の強さに、そそくさと写真を撮り景色を眺めて10分ほどで下山せざるを得ませんでした。残念。

山頂からは、暑寒別岳が間近。

最も目を惹きつけられるのは、荒々しく突き立つ群別岳。

お昼休憩は浜益岳と浜益御殿との間で。こっちから見る浜益御殿もいいものです。しっかり休んで、長い下山に備えてくださいね。

2009-04-26

09.04.26 旭岳・天女が原

強風でロープウェイが運休したため、中岳温泉に行く予定を天女が原巡りに変更。午後から大荒れの予報が出ていますので、できるだけ早く歩き終えたいところ。







天候:曇り
気温:0.5℃
風速:E4.7m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
09:22 駐車場 発
10:14 展望台 着
    幣の滝 
10:43 展望台 発
11:45 駐車場 着



所要時間:2時間23分
歩行距離:4.3km
累積標高:±267m



山行の様子

風は強いものの、薄雲を通して太陽が確認できるくらいの天候。旭岳も山頂が見えています。なんとか天気が持ってくれればいいのですが・・・。温泉街の駐車場裏から出発。

初めて履くスノーシューはいかがでしょう?なんにも難しいことはありません。10分も歩けばすぐに慣れますよ。

しばし歩いて、第一天女が原。エゾマツの上にうっすらと旭岳が見えています。大丈夫、まだなんとか天気は持ちこたえてくれています。

天女が原からスキーコースを外れ、森の中へ。少しでも斜面があれば、することは一つ。そう、尻滑り。

森の奥で川を越え、一登りして展望台へ。そこからの景色は?旭岳はまだ見えているか!?

ギリギリ間に合いました。溶岩流が作った台地の上に、ごくごくうっすらと旭岳が。とりあえず山頂を眺められて良かった・・・

そこから幣の滝を見に行こうとしたのですが、雪が堅すぎて下るのを断念。景色だけ眺めて引き返します。

展望台からの帰り道は、尻滑りあり、

巨樹の観察あり。

最後にカモ沼を眺めて、ぐるり一周したのでした。結局最後まで天気が持ってくれたのは幸いでした。歩き終えて1時間後には猛吹雪になっていましたから・・・。

2009-04-25

09.04.25 有明山(1634.8m)

有明山は北大雪の展望の山。夏とは違うルートで山頂を目指します。





天候:快晴
気温:0.6℃
風速:E3.9m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
06:55 林道入口 発
07:39 尾根取付 着
08:22 1034m 着
09:35 1488m 着
10:19 有明山 着
     お昼
10:56 有明山 発
12:16 1034m 着
13:19 林道入口 着



所要時間:6時間24分
  登り:3時間24分
  下り:2時間23分
歩行距離:13.8km
累積標高:±1123m



山行の様子

スタートからしばらくは川沿いの林道を歩きます。雪融け水を集めて流れる音は、いかにも春の訪れを感じさせてくれます。

林道に別れを告げ広い尾根に取り付きます。樹林帯の登りを緩急幾度か繰り返すと、やがて木々がまばらになり、背後にチトカニウシ・天塩岳などが現れます。

標高点1488mに至って、ようやく初めて有明山山頂を目にすることができます。「まだこんなにあるの?」なんて言いっこなし。ここからが展望の尾根歩き本番なのですから。

昨晩はかなり冷え込んだようで、標高1500m以上では、木の枝に氷がびっしりと着いていました。

そして最後の一登り!がりがりに締まった雪面に、スノーシューの爪がよく効きます。

広い展望の山頂に到着。スノーシューツアーとしては長めの行程でした。お疲れさまでした。

でもこの景色を見れば疲れも吹き飛びますよね?正面にはニセイから平山にかけての山塊がどっしりと。間から表大雪も覗いています。

目を転じれば、武利岳・武華山・屏風岳。ちょっと奥に石狩岳・音更山も。

愛別町・比布町・当麻町方面。どこまでも伸びやかな青空です。こんな日に山登りできるなんて本当に果報者だなあ。

下りの尻滑りはかつて無いほどの爽快さ。昨晩の冷気できゅっと締まった雪の上に、うっすらと新雪が乗っていて、今までこんなによく滑る斜面はありませんでした。尻滑り通の私でも思わず歓声を上げてしまうほど楽しい一時でした。

2009-04-19

09.04.19 沙流岳(1422.0m)

日勝峠から登り始めるメジャーな冬山。この日も4~5パーティーが入山していました。





天候:快晴
気温:2.7℃
風速:N1.9m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
08:13 駐車帯 発
09:14 日勝ピーク 着
10:55 沙流岳 着
     お昼
11:40 沙流岳 発
13:19 日勝ピーク 着
13:54 駐車帯 着



所要時間:5時間41分
  登り:2時間42分
  下り:2時間14分
歩行距離:9.8km
累積標高:±912m



山行の様子

快晴の日勝峠! 最初の目的地日勝ピークがすでに見えています。普段あまり来ることのない日高方面の景色が期待できそうです。

とにかく最初から最後までずっと展望が良いのがこの山の特徴。歩き始めてすぐに開けた斜面となり、

振り返れば、熊見山とペケレベツの間から十勝平野が望まれますし、芦別岳・夕張岳・ニペソツ山などがどんどん見えてきます。

ぐいぐい登って日勝ピーク。ハイマツの露出したピーク西端まで行くと、目的地・沙流岳が初めて姿を現します。

一旦ゆるゆるっと下り、松林の尾根を歩き、最後に待っているのが登り返しの急坂。山頂直下は右から巻いて。

いかにも山頂らしい、すっきりとした沙流岳。青空が広がり、もちろん景色も広がっています。

振り返ると日勝ピーク。山頂部はハイマツで真っ黒に見えています。

反対方向は、ペンケヌーシから屏風のように連なる山々。芽室岳やチロロ岳がちょこんと山頂を覗かせています。

うっすらとした雲の下に、十勝連峰も見えました。下ホロカメトクがよく目立っています。トムラウシや石狩岳も。

たっぷり景色を楽しんだら、下りはお楽しみ、大斜面での尻滑り!これだけ滑り甲斐のある山もなかなかありません。

2009-04-18

09.04.18 旭岳・姿見

たとえ高山帯と言えども、すっかり春めいてきた4月中旬。春の旭岳を満喫しましょう。





天候:晴れのち曇り
気温:2.7℃
風速:SE4.1m/s



参加者:5名様
ガイド:土栄



行程
10:26 姿見駅 発
11:16 噴気口 着
12:00 姿見駅 着
     お昼
12:43 姿見駅 発
13:56 展望台 着
14:39 VC 着



所要時間:4時間13分
  姿見:1時間34分
  下り:1時間56分
歩行距離:7.0km
累積標高:+249m / -749m



山行の様子

ロープウェイ山麓駅からもスッキリ見えている旭岳。こんなに姿を見せてくれると、早く歩きたくなってしまいます。

姿見駅から一歩踏み出せば、目の前には旭岳。まずはあの山目がけて進みましょう。

風衝地では既に植生が露出しているところも。越冬したコケモモの実が、氷の庇の下に佇んでいました。

どこまでも視界が開けている姿見平を、ワイワイおしゃべりしながら歩いてくれば、

そこは地獄谷の懐。いくつもの噴気口から、シューシュー音を立てて噴煙が上がっています。

一旦駅舎にもどってお昼休憩をとり、体力回復したら下りにかかります。こんな斜面があったなら、することは一つ。

そう、尻滑り!思い思いのコースを取って、さあ!

滑って一気に標高を下げたら、森の中の小川に沿って下っていきます。

雪に埋もれた小川を二つ渡り、ちょこっと登って振り向くと、そこにはどーんと旭岳。どんな角度から見ても、どんな距離から見ても、旭岳は美しいものです。

今日のゴールは旭岳ビジターセンター。歩き終えた時にも旭岳は見えていました。一日たっぷりいろいろな姿を見せてくれました。