山楽舎BEAR初の試みとなる植物観察会。いつもはじっくり見ることのない冬芽を観察します。旭岳温泉と天人峡胡桃沢の2か所を巡り、異なる標高帯の木々を見比べましょう。植物の先生には旭岳VCの田上さんをお迎えしています。
天候:雪ときどき曇り
気温:-11.3℃
風速:S2.0m/s
参加者:3名様
ガイド:田上さん・土栄
行程:
10:50 ロープウェイ山麓駅 発
12:34 ロープウェイ山麓駅 着
お昼・移動
14:02 胡桃沢駐車帯 発
15:21 胡桃沢駐車帯 着
所要時間:4時間31分
山行の様子:

雪の降りしきる旭岳温泉街。皆さんにとっても見知った山ですが、きっといつもと違う発見があるはずです。

歩き出して間もなく、早速なにやら発見しました。ヤマハンノキです。マジマジと樹皮を眺め回します。地衣類がついていますね。

スキーコースを外れて深雪の中に入っていくと、灌木の枝が雪の上に出ていました。普段なら目もくれずに通り過ぎるところですが、よくよく見ると左右で別の種類のカエデだということがわかります。冬芽の形やつきかたでわかっちゃうんですね。

小さな小さな冬芽ですが、顔を近づけてよく見ると、それぞれ表情が違って面白いものです。

旭岳温泉街の締めはビジターセンター裏のヤマハンノキ。

細長いのは雄花です。昨夏の残りかと思ったら、実は来年用の雄花をもうつけているんですって。へー。

賑やかな昼食を終えたら天人峡に移動します。標高500m近く下りましたので、樹相ががらりと変わりました。最初に目に付いたのは大きなカツラの木です。

雪の中からヤチダモの実を発掘。特徴的な実ですので、覚えやすいかもしれません。

吹雪のように降りしきっていた雪も一段落したようです。頭上には青空も覗くようになりました。

最後は忠別ダムから景色を眺めて締め。いつもよりはるかに頭を使い、なにやら少し賢くなった気がします。