2010-04-26

10.04.26 十勝岳(2077m)

ところどころで近道できるしザラザラゴロゴロヌルヌルの砂礫岩礫火山灰を歩かずにすむので、夏よりはるかに楽に登頂できるのが4月の十勝岳。ただし、お天気が良ければ、という条件付きではあります。





天候:曇り一時ガス
気温:-7.5℃
風速:NW6.0m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
07:15 望岳台 発
07:50 1104m 着
08:30 避難小屋 着

09:00 避難小屋 発
09:50 折返点 着

10:39 折返点 発
11:02 避難小屋 着
     お昼
12:00 避難小屋 発
12:45 望岳台 着



所要時間:5時間30分
歩行距離:6.5km
累積標高:±689m



山行の様子

上川地方には晴れの予報が出ていますが、登山口となる望岳台の上にはどんよりとした雲が垂れこめています。これから晴れてくれることを期待しつつ出発。

十勝岳山頂は雲に隠れています。避難小屋がぎりぎり雲の下に見えていますので、雲底は1300mくらいでしょう。

西から東に流れてくる雲は、時に低くなりガスとなり、時に高くなり空を見せてくれます。避難小屋に到着したときにはちょうど一面真っ白なガスに包まれていました。視界がほとんどないため、小屋の中でお天気を待つこととします。

わいわいおしゃべりすること30分。さっきよりも雲底が上がり向かう先が見えてきました。雲の隙間から陽光も射しています。

調子よく高度を稼いでもう少しで1700mの高台というところで、再びあたりは濃霧に包まれました。今度は雪も伴っています。あまりにも視界が悪いため、ツェルトを被って待機としました。

おしゃべりで盛り上がりながらしばらく待っていると、その甲斐あってさっきよりさらに雲が高くなり青空が見えてきました。

これでよし、と再び気合を入れ直し山頂を目指しましたが、すぐにまた深い深いガスに包まれてしまいました。どうも今日はこの繰り返しのようです。登頂は諦めましょう。

その代わり、というわけでもありませんが、小屋の中でゆっくりとお昼にします。みなさんが持ち寄ったたくさんのおかずで賑やかなお昼ごはんとなりました。

望岳台付近まで降りてくると太陽がまぶしいほどに。でもやっぱり山頂部はガスの中。

右手には美瑛岳と美瑛富士。徐々に晴れ間が増えてきています。もう少しお天気の回復が早ければ良かったのですが・・・。雪の十勝岳はまた来年のお楽しみにしましょう。

2010-04-18

10.04.18 佐久間と歩くミステリーツアー

月に一度のお楽しみ。どこへ行くかは気分次第。佐久間と歩くミステリーツアー第二回です。





天候:曇後雪
気温:7.5℃
風速:E0.3m/s



参加者:3名様
ガイド:佐久間



行程
09:30 駐車帯 発
10:33 827m 着
11:58 展望台 着
     お昼
12:46 展望台 発
13:42 827m 着
14:34 駐車帯 着



所要時間:5時間04分
  登り:2時間28分
  下り:1時間48分
歩行距離:9.3km
累積標高:±299m



山行の様子

ミステリーツアーの行き先は・・・前回と同じ白金温泉から御料山方面でした。本当はもっと別のコースを考えていたようですが、残念ながら雪の状態がよろしくないとか。

雪に閉ざされた車道をてくてく歩くこと20分。展望が開けました。この低い雲が無ければ正面にオプタテシケ山が見えるのです。

車道から逸れて森に入っていきます。景色が見えなくても楽しみ方はいろいろあるものです。樹木を観察したり、

キツツキがあけた穴を見たり。

山の上部は雲に隠れてはいますが、雄大な景色の広がりは感じられます。気持ちよく緩やかな尾根をたどって奥へ奥へ。

皆さんが一際ご熱心に観察しているダケカンバ。確かに大木ですが、いったい何がそんなにおもしろいのですか?

木の股に松が計3本生えているのです!しかも珍しいことにそのうち一本はハイマツでした。エゾマツ・トドマツはよく見ますがハイマツとは驚きです。

歩いていく先がすっと落ち込んでいます。ちょうど正午になったことですし、ここでお昼にしましょう。

御大、今日はお疲れさまでした。来月のミステリーツアーはどちらへ行くのでしょうか。乞うご期待!

2010-04-17

10.04.17 岩尾岳(1000.3m)

この日は境山に行く予定でしたが、積雪状態などを勘案した結果、急遽岩尾岳へと目的地を変更しました。岩尾内湖の畔に立つ展望の好山です。





天候:快晴
気温:6.2℃
風速:W1.9m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
07:45 林道入口 発
09:01 尾根取付 着
10:00 鞍部 着
11:24 岩尾岳 着
     お昼
12:32 岩尾岳 発
13:10 803m 着
14:25 林道入口 着



所要時間:6時間40分
  登り:3時間39分
  下り:1時間53分
歩行距離:12.2km
累積標高:±879m



山行の様子

気持ちの良い青空が広がる朝。岩尾内ダム管理所の向かいに車を駐め、ダム湖沿いの林道を進みます。

細かな入り江をいちいち地形通りにたどるため、歩く時間の割に距離は進みません。何度もくねくねを繰り返しますが、正面に平らな山が見えてくれば林道歩きもお終い。ここから尾根に取り付きます。そう、あの山が目指す岩尾岳です。

所々急登があるものの、そう苦労することなく尾根をたどり、ぐんぐんと標高を上げていきます。

標高850mを越えたあたりで、急に斜度が緩くなり目の前に視界が開けます。下から見上げた平らな山頂部に乗ったのですね。ダケカンバの疎林を縫って山頂まではほんの10数分です。

そしてみるみる広がっていく展望・・・!背後で一際目立っているのは糸魚岳です。昨年苦労して登った山ですね。

周囲よりも一段高くなっている山頂。何にも邪魔されず大展望を楽しめるに違いありません。

すっきりとした青空の下、特にウェンシリからピヤシリに至る北半分の山々がきれいに見えていました。

ちょっとした雪庇から滑り降りて、そのままゴロリ。適度なクッションに体を預けて陽光を浴びれば、このままいつまでだってお昼寝していけそうな気分になります。

たっぷり1時間以上休んで、下りは別の尾根から。この尾根がまた気持ちいいこと!霞んでさえいなければ大雪山も眺められるはずですが、それは望みすぎというものでしょう。

尻滑りも長い距離よく滑りました。これも春になってきたからですね。

2010-04-11

10.04.11 ホロカ山(1166.8m)

知る人ぞ知る?東大雪の渋い山。全山密な樹林に覆われてはいますが、ときおり樹間から覗く景色は絶品です。山楽舎ツアー初登場。





天候:晴れ
気温:0.4℃
風速:SW3.5m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
08:28 林道入口 発
09:40 展望1 着
10:33 展望2 着
11:37 ホロカ山 着
     お昼
12:10 ホロカ山 発
13:13 展望1 着
14:01 林道入口 着



所要時間:5時間33分
  登り:3時間09分
  下り:1時間51分
歩行距離:5.2km
累積標高:±600m



山行の様子

旭川を出発したときには雨で、層雲峡を通過したときには雪だったのに、三国峠を越えて十勝三股に下ったときには頭上に青空が広がっていました。今日は景色を楽しめそうです。

林道を10分ほど歩き、小川を渡ります。まだ朝のうちというのに融雪水を集めてかなりの水量になっています。スノーシューを履いたままじゃぶじゃぶ。

徒渉が終わったらすぐに現れる急登。時に立木につかまりながらグイグイ登っていきます。今日一番の難所です。

斜度が緩くなり、木々の密度が薄くなったと思ったら、そこは展望の開けた広場となっていました。日当たりが良いためか既に地面が露出しています。エゾマツの向こうに三角形のホロカ山も見えています。

ここからしばらく緩やかな斜面をお散歩気分で進みます。目の高さにシャクナゲがよく目立っていました。花の季節にはさぞきれいなことでしょう。

やがて再び開けた広場が現れます。ホロカ山がだいぶん近づきました。

左手には糠平湖がすっきりと見えます。ホロカ山は基本密な樹林帯を進むのですが、時々視界が開けて景色を見せてくれます。他にも石狩連山やクマネシリ山塊が間近に見えました。

時に腰まで埋まるずぶずぶの雪に苦労しながら急登を終え、ここがホロカ山山頂。残念ながら木々に遮られてほとんど展望はありません。でも、山頂からものの2~3分反対側に下ると・・・

高木のない一角があり、ニペソツ山や、

ウペペサンケ山を望むことができるのです。春の暖かな陽を浴びて、絶景を眺めながらのお昼ご飯となりました。

2010-04-04

10.04.04 旭岳・姿見

今年はイマイチお天気に恵まれない姿見ツアー。天気予報は晴れとのことですし、そろそろ気持ちよく高山帯をお散歩させてもらいたいところです。





天候:ガスのち晴れ
気温:-7.1℃
風速:SW3.0m/s



参加者:4名様
ガイド:土栄



行程
10:15 姿見駅 発
11:31 噴気口 着
12:14 姿見駅 着
     お昼
13:11 姿見駅 発
14:41 展望台 着
15:31 旭岳VC 着



所要時間:5時間16分
  姿見:1時間59分
  下り:2時間20分
歩行距離:5.5km
累積標高:+142m / -641m



山行の様子

ロープウェイ山麓駅までは青空が出ていたというのに、姿見駅に降り立つとそこは濃密なガスの中。乳白色に塗りつぶされた雪原をコンパス頼りにそろそろと進みます。

ガスの合間に時折視界が確保できたので、なんとか噴気口にたどり着くことができました。もくもくと湧く噴煙を間近に感じます。

ほとんど何も見えないまま姿見平をぐるっと一周してきて、駅舎でお昼休憩とします。

1時間ほどゆっくりとお休みして下山にかかろうと外へ出たとき。なんと目の前にはうっすらと旭岳の姿が。期待していなかっただけにこれは嬉しい!

どんどん広がっていく青空の下、何度も尻滑りを繰り返して下っていきます。

雪煙を巻き上げ滑り降り、雪まみれになるのも楽しいものです。

今朝方まで降っていた雪がダケカンバの枝先を白く飾っています。青空に映える白いアーチををくぐって歩くなんて、これは冬の贅沢です。

第二天女が原まで下って振り返ると、白い雲がたなびいていました。気温もぐんぐん上昇しているようです。

アカエゾマツの巨木をみんなで抱えたりして。

気がつけば雲一つなくなった快晴の空。旭岳が見事な姿を見せてくれました。