2008-06-29

08.06.29 石狩岳(1966m)

急峻な尾根をひたすら直登するシュナイダーコースを利用して、日帰りで石狩岳を往復します。大変な山ですが、やはり一度は登っておきたい山でもあります。





天候:曇り
気温:10.1℃
風速:W2.4m/s



参加者:工藤さん・進藤さん
ガイド:土栄



行程
06:40 登山口 発
08:14 1126m 着
09:37 かくれんぼ岩 着
10:36 分岐 着
11:35 石狩岳 着
     お昼
12:05 石狩岳 発
13:16 かくれんぼ岩 着
14:21 1126m 着
15:28 登山口 着



所要時間:8時間48分
  登り:4時間55分
  下り:3時間23分
歩行距離:11.0km
累積標高:±1317m
歩数:14621歩



山行の様子

早朝の登山口から見上げる青空の稜線。真ん中が目指す石狩岳です。

急登で名を馳せるシュナイダーコース。最近土壌の崩落が進み、基盤岩が露出している箇所が増えています。慎重に渡ってくださいね。

1400mを越えたあたりから急登が始まり、そこから先は手足を駆使したアスレチック的な登りが続きます。体力的には大変ではありますが、童心に戻る楽しい一時でもあります。

途中、すぐ側に咲いていたナガバツガザクラに癒されて。

稜線上の分岐に出ると、いきなり向こうの展望が広がって思わず歓声が上がります。 表大雪は上部が雲に隠れていますが、それでも雄大な感じが伝わってきます。

ついさっきまでガスに隠されていた石狩岳。タイミング良く山頂を見せてくれました。まだあと1時間ほどの登りが残っています。

ここから先は今まさに花盛り。チングルマ、各種ツガザクラ、エゾコザクラ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、チシマノキンバイソウ、ハクサンチドリ、イワウメなどなど、主な高山植物が一堂に会して目を楽しませてくれます。

今日は登り続きの一日。でももうこれで最後です。

憧れの石狩岳山頂到着です!ここまでよく登りました。辛かった登りを振り返り噛みしめながらお昼にしましょう。

振り返れば、稜線の向こうに音更山。暖かい空気と冷たい空気、乾いた空気と湿った空気が稜線を境に押し合いへし合いしているようです。ここまで登ったからこそ見られる景色ですね。

08.06.28-29 三川台~トムラウシ

催行人数に達せずツアー中止

2006年7月2日 扇沼山からカブト岩・三川台の向こうにトムラウシ

2008-06-28

08.06.28 武華山(1759.0m)

標高差もなく歩行距離も短いのに、展望の周遊を楽しめるお得な山・武華山。山頂付近の高山帯は特に気持ちよく歩けます。





天候:快晴のち曇り
気温:20.5℃
風速:NW1.0m/s



参加者:岡田さん・渡辺さん
ガイド:土栄



行程
08:13 登山口 発
08:35 分岐 着
10:33 1747m 着
11:08 武華山 着
     お昼
11:48 武華山 発
12:22 ライオン岩 着
13:22 分岐 着
13:43 登山口 着



所要時間:5時間30分
  登り:2時間55分
  下り:1時間55分
歩行距離:7.9km
累積標高:±781m
歩数:9640歩



山行の様子

林道終点、川沿いの明るい林が登山口となっています。コース案内の看板を確認したら、さあ出発しましょう。

歩き出してすぐにつぶらな瞳のシカがお見送りしてくれました。行ってきまーす。

登山道が川から離れ、標高を上げていくと、一瞬対岸に目指す山頂が現れます。気持ちの良い青空にが待っているかと思うと、足取りも軽くなるもの。

至る所で通行を邪魔する倒木を、ときに乗り越え、ときにくぐり抜け。しばらく来ないうちにずいぶん倒木が増えたようです。

ぐいぐい登ってハイマツ帯に出ると、遠くまで見渡せるようになります。青く霞むトムラウシ。

やがてハイマツの背が低くなり、遮るもののない展望を存分に堪能できるように。対岸の尾根にライオン岩。その右に表大雪、左に石狩連峰。

向かう山頂までは、もうほとんど上り下りはありません。展望とお花を楽しみながらのんびり歩いていけばよいのです。

山頂間近でパチリパチリ。北大雪も見えていますね。

3時間かからずに山頂に到着!景色を眺めながらお昼にしましょう。背後に見えるのは武利岳。

下りもライオン岩を越えるまでしばらくは大展望の中。それにしても、このライオン岩、どこがどうライオンなのでしょうね?そんな話題で盛り上がりながら・・・

2008-06-25

08.06.25 夕張岳(1667.7m)

雨のち曇りの予報が出ていたこの日。夕張岳は花の名山ですし、ちょうどユウバリソウの時季ですし、雨具を着ててもお花を楽しめればいいやと出かけてみれば・・・





天候:快晴
気温:19.7℃
風速:NE1.4m/s



参加者:小野さん・関根さん・藤田さん・矢藤さん
ガイド:土栄



行程
06:30 登山口 発
07:42 冷水の沢 着
08:50 望岳台 着
10:06 1400m湿原 着
11:11 夕張岳 着
     お昼
12:03 夕張岳 発
13:44 望岳台 着
15:50 登山口 着



所要時間:9時間20分
  登り:4時間41分
  下り:3時間47分
歩行距離:14.5km
累積標高:±1360m
歩数:20433歩



山行の様子

樹林帯を抜け望岳台に着いた瞬間、飛び込んでくるのは青い空、白い雲。天気予報はまるはずれですが、こういうはずれ方なら誰も文句はありません。

前岳湿原越しに見る夕張岳はまだ遠く。このあたりからだんだんお花が現れて。

間近にハクサンイチゲを眺めたり。

それにしても、こんなにすっきり晴れたのはいつ以来でしょう?遠くまで霞むことなく見通すことができます。

そしてお待ちかね、吹き通しに到着です。みなさんそれぞれのペースでお花を堪能してください。

目玉中の目玉、ユウバリソウは茶色い変色が目立ちつつありますが、探せばまだきれいな見頃のものも。
(この日見た他のお花はスタッフノートで詳しくご紹介しています)

吹き通しの後に待っている急登は、平坦な道をずっと歩いてきた足にはツライものですが、ゆっくり登っていきましょう。神社まで来ればあとはほんの5分です。

たどり着いた夕張岳山頂は透明感のある青空に包まれていました。天塩岳・表大雪・十勝連峰・東大雪・日高山脈・樽前山・暑寒別岳まで360度どこまでも見通すことができます。

もちろん芦別岳は間近。


いつまでも見飽きない景色を眺めながら、1時間のお昼休憩はあっという間に過ぎていきます。帰り道はうろこ雲に見送られて。お花と景色とお天気に恵まれた1日となりました。

08.06.23-25 礼文島フラワートレッキング・全行程

なかなか姿を拝ませてくれない利尻富士が、三日間とも洋上に勇姿を見せてくれた礼文島トレッキング。どこまでも青い海と咲き乱れる花々が、我々を迎えてくれた。



参加者:石井さん
ガイド:佐久間



所要時間:13時間20分
歩行距離:31.9km
累積標高:+1560m / -1555m



1日目:香深〜桃岩展望台〜知床
2日目:スコトン岬〜澄海岬〜宇遠内〜緑が丘キャンプ場
3日目:移動

08.06.25 礼文島トレッキング3日目

最終日は帰るだけ、と思っていたら、予期せぬハプニングが……



天候:くもりのち晴れ



参加者:石井さん
ガイド:佐久間



山行の様子

キャンプ場に張ってあった時刻表とバス停の時刻表が違っていた!おかげでバスに乗り遅れる。乗るはずだったフェリーが無情にも海上を進んで行く。

ようやく乗り込んだフェリーから思い出深い礼文島を振り返る。

稚内直行ではなく鴛泊経由なので、利尻富士がまじかに見れるという特典付き!

鴛泊のフェリーターミナル。えっ!これしかお客さんがいないの?と、おもわず唸ってしまう。平日ということもあるのだが、それにしても数年前の賑わいはどこへ行ってしまったのだろう。
最後は豊富温泉で汗を流し、旭川への帰途につく。

2008-06-24

08.06.24 礼文島トレッキング2日目

トレッキング2日目はいよいよメインの八時間コース。どんな景色がわれわれを待っているのか……




天候:くもりのち晴れ



参加者:石井さん
ガイド:佐久間



行程
07:30 スコトン岬 発
08:35 ゴロタ岩
10:00 鉄府
10:45 澄海岬
14:50 アナマ岩
15:30 宇遠内
17:05 礼文林道
17:45 緑が丘キャンプ場



所要時間:10時間15分
歩行距離:21.9km
累積標高:+1160m / -1155m



山行の様子


キャンプ場から一時間ほどバスに乗り、終点のスコトン岬で下車。ここが八時間コースの出発点。夜中じゅう吹いていた風はさらに強くなり、岬では立っているのがやっとだ。

スコトン岬から歩くこと一時間。ゴロタ岩への登りから来た道を振り返る。なんという海の青さ!

ゴロタ浜から鉄府へむかう道。目の前には……

ごらんのとおり、青い海とハマエンドウの花。

鉄府の集落で見た遊び心あふれるオブジェ。礼文島の形をしているのがわかりますか?

澄海岬付近で海を見る。手前のお花畑も素晴らしいが、思わず飛び込みたくなるような海の色が印象的だ。

西上泊の駐車場にバスを止めて澄海岬から海を見るのが、観光ツアーの定番。ちょうどお昼時なので、売店でタコざんぎとカニ汁を食べてお腹を満たした。

お昼の後は後半戦のスタート。笹の切り分け道を島中央部の"山岳地帯"へと向かう。

海抜200mあたりに広がるガンコウランの群落。大雪山では標高1500mくらいまで登らないと見れない景観だ。

こちらはカラフトゲンゲ。大雪山では高根ガ原あたりまで足を伸ばさないと見れない花だ。

一面の笹原から島中央部の樹林帯へ。

いままでの強風がウソのように静かな樹林帯。

樹林帯を抜けるとふたたび吹きっさらしの風衝地。

眼下にはお花畑の斜面と断崖絶壁の海岸線。

海岸線に下りると、足下の磯には利尻昆布が……。拾って帰ると密猟になるのでご用心。

遠くに最後の集落・宇遠内が見えてきた。おやつ代わりに、ソイの刺身・アブラコ(アイナメ)の切り身・ツブのシチューで腹ごしらえをする。

やっとたどり着いた礼文林道。キャンプ場まであと少し。