2012-11-14

12.11.12-14 宮之浦岳・全行程

冠雪の大雪山を眼下に見て、飛び立つ先は九州・屋久島。宮之浦岳を巡りにはるばる行ってきました。




参加者:7名様
ガイド:佐久間・土栄



所要時間:17時間49分
歩行距離:22.1km
累積標高:+1250m / -2014m



1日目:淀川登山口~淀川小屋
2日目:淀川小屋~宮之浦岳~新高塚小屋
3日目:新高塚小屋~縄文杉~荒川登山口

12.11.14 宮之浦岳・3日目

縦走3日目。ぐんぐん標高を下げ森の中に入って行きますので、景色こそ楽しめませんが、縄文杉を始め見所が多いコースです。




天候:曇り後晴れ



行程
07:11 新高塚小屋 発
08:39 縄文杉 着
10:26 ウィルソン株 着

11:07 ウィルソン株 発
11:34 大株歩道入口 着
12:59 楠川別れ 着
14:29 荒川登山口 着



所要時間:7時間18分
歩行距離:22.1km
累積標高:+376m / -1236m



山行の様子

全部で35人が宿泊した新高塚小屋。まだ陽が昇らない真っ暗なうちから、皆さんヘッドライトを点けてどんどん出発していきます。明るくなるのを待ったのは私たちともう一組だけでした。

1時間ほど下ると、かの有名な縄文杉が現れます。さすがに風格があります。

30年前にも訪れたというお客様によると、当時はデッキなどなく、木に触れられたということです。今や遠くから眺めるのみ。

至る所で湧いている水。汲んでそのまま飲めることに違和感を抱きつつ、遠く道外の山に来たことを実感する道産子たちでした。

久しぶりに浴びた気がする太陽の光。昨日はほとんど一日ガスの中でしたから嬉しさも増します。

縄文杉に次ぐ名所、ウィルソン株。ここでゆっくり休憩を取って撮影大会が始まります。中に入ったり外に出たり、いろいろな写真をこれでもかと撮りました。

後半は延々トロッコ道歩き。後から見ていると本格的な電車ごっこのようでもあります。ザックの中のロープを使えば全員が入る輪ができるかなあ、などとしょうもないことを考えつつ歩いていました。

小杉谷の学校跡に在りし日を偲んで。

荒川登山口に到着。予約していたタクシーの運転手さんが出迎えてくれました。

2012-11-13

12.11.13 宮之浦岳・2日目

縦走2日目。今日は九州最高峰・宮之浦岳を目指します。長い行程ですが、頑張りましょう。




天候:曇り一時雨



行程
06:35 淀川小屋 発
08:56 花之江河 着
10:00 投石平 着
12:27 宮之浦岳 着

12:49 宮之浦岳 発
13:41 平石 着
14:53 第二展望台 着
16:12 新高塚小屋 着



所要時間:9時間37分
歩行距離:9.1km
累積標高:+783m / -709m



山行の様子

日の出少し前、薄暗い中、淀川小屋を出発します。

やがて登り始める朝陽。密生した木々に阻まれてはっきりと見ることはできませんが、向こう側がキラキラと輝いています。今日もお天気が期待できるかな?

と、思ったのも束の間。すぐに濃いガスが辺りに立ちこめてきました。花之江河で軽く雨装備。

急登をよじって投石平に至ると、そこには猛烈な風が吹きすさんでいました。雨自体はほとんど降っていませんが、風によって次から次へと運ばれてくる状態です。ここで完全雨装備を調えることに。

ほとんど視界がない中、黙々と稜線を伝っていきます。特徴的な巨大な花崗岩もほとんど目にすることができません。

こんなお天気でも賑わう山頂。終始抜きつ抜かれつしていた東京のツアーの方達とここでもご一緒。この風ではあまり長居できません。絶景を諦めて下りにかかります。

ほどなくして雲に切れ間が見え、行く手のピークが現れました。

青空も見えてきました。もしや、と期待して振り返ってみましたが、やはり山頂は雲の中。先ほどより雲底が上がっているようなのですが。

ヒメシャラが目立つようになると新高塚小屋まであとわずか。

日没が迫ってきています。晩ご飯の用意を急ぎますので、しばしお待ちを。

2012-11-12

12.11.12 宮之浦岳・1日目

淀川口から荒川口まで宮之浦岳を巡る2泊3日の縦走。1日目は淀川小屋まで小一時間の行程です。時間調整のため午前中はヤクスギランドを散策することにしました。




天候:快晴



行程
13:25 淀川登山口 発
14:19 淀川小屋 着



所要時間:0時間54分
歩行距離:1.2km
累積標高:+91m / -69m



山行の様子

ヤクスギランドに向かう道すがら。さっそく道ばたにヤクザルが現れました。北海道民にとって野生のサルというのは新鮮そのもの。

ヤクスギランドはとても歩きやすく整備されていました。巨木を縫う遊歩道をゆっくり散策。

見上げると常緑樹の葉の向こうに色づき始めたナナカマドが。大雪山では秋の主役とも言えるナナカマドが、ここではわずかに彩りを添えるのみ。

最初に出会った名前のある杉。千年杉です。

1時間ほどゆっくり散策して、スタート地点に帰ってくると、そこでヤクジカがお出迎えしてくれました。エゾシカと比べるとこぢんまりとして可愛いこと。

ヤクスギランドを辞し、淀川口に向かう途中にあるのが紀元杉。秋の陽を浴びた葉がきらきら光っています。

歩き出したのは午後1時半。すぐに世界遺産区域を示す看板が現れます。

出発から1時間も経たないうちに、あっという間に淀川小屋に到着。森の中の素敵な小屋です。

小屋の裏にある水場。せせらぎから直接汲み取ります。屋久島のお水のお味はいかがですか?

ゆったりと過ごす南の島の長い午後。テラスでお茶と談笑の時間にしましょうか。

2012-11-05

12.11.05 旭岳

翌日お天気が良さそうということで急遽決まった旭岳行き。初冬の雪景色を楽しみましょう。





天候:快晴
気温:6.8℃
風速:NW0.6m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
09:33 姿見駅 発
10:10 姿見の池 着
10:55 六合目上 着
11:48 八合目 着

お昼

12:35 八合目 発
13:24 姿見の池 着
13:53 姿見駅 着



所要時間:4時間20分
  登り:2時間15分
  下り:1時間18分
歩行距離:4.2km
累積標高:±482m



山行の様子

期待以上の快晴となった旭岳温泉街。旭岳も遠くで輝いています。

ロープウェイで標高を上げた後でも、やはり快晴。素晴らしい景色ではありませんか。

岩に着いたエビのしっぽを試食。厳冬期と比べると、気温が高いためか氷っぽい食感です。

敢えて雪の上に直に座って休憩。

あまりの気持ちよさに雪に寝転がったりもします。

一歩一歩山頂に近づいていきます。

眼下にはもくもくと雲海。雲の上にいるというのはそれだけで気持ちよいものです。

八合目に到着したところで今日はおしまいとしました。

トムラウシから十勝連峰にかけての眺め。旭岳から見る南方向の山景色は本当に美しいものです。

ポカポカ太陽を浴びながらお昼休憩したら下山にかかります。下りもしっかり気をつけて行きましょう。

2012-11-04

12.11.04 敏音知岳

道の駅から登り始める道北の山。山頂からは日本海とオホーツク海が両方望めるということですが、その大展望を楽しむことはできるでしょうか。





天候:曇り
気温:5.3℃
風速:N1.1m/s



参加者:4名様
ガイド:土栄



行程
09:08 登山口 発
10:09 紅葉の滝 着
10:58 軍艦岩 着
11:34 敏音知岳 着

お昼

12:20 敏音知岳 発
13:16 紅葉の滝 着
14:04 登山口 着



所要時間:4時間56分
  登り:2時間26分
  下り:1時間44分
歩行距離:7.6km
累積標高:±648m



山行の様子

車で移動している間は、雨が止んだばかりの湿った曇り空でしたが、登山口の上空には青空が広がっていました。

期待しつつ道の駅の裏手から歩き出します。三吉神社の鳥居をくぐって出発。

まずはカラマツの黄葉の中へ。見とれて歩いているとお次は・・・

落ち葉の並木道。晩秋ですね。

前半平ら、中盤急登の九十九折り、後半尾根と、短い行程中でも変化に富むのが敏音知岳の特徴。平らな道が終わりころ、雲に包まれた山頂を眺められました。

既に葉を落とした木々の中で、一際目を惹いたツリバナ(の仲間)。控えめな桃色が良い感じです。

九十九折りの終点で軍艦岩がお出迎えしてくれます。ハシゴがかけられているので乗艦することもできます。

最後の尾根道。山頂は見えているピークの一つ後となります。

下界を見下ろすと歩いてきたルートがよくわかります。黄色のカラマツから緑の針葉樹林の帯を伝ってきたことになります。

山頂は残念ながら雲の中。もう少しで晴れそうな感じではあるのですが、今回も海を見ることあたわずでした。