2010-07-31

10.07.31 五色ヶ原-化雲岳-高根ヶ原 1日目

重い荷を負う身には、いきなり現れる急登はうんざりさせられますが、沼ノ原から五色岳へと続く緩やかな尾根は気持ちの良い散歩道です。




天候:高曇り



行程
07:05 クチャンベツ登山口 発
09:20 沼ノ原分岐 着
10:37 五色の水場 着
14:45 五色岳 着
16:00 忠別小屋 着



所要時間:8時間55分
歩行距離:13.0km
累積標高:+857m / -310m



山行の様子

クチャンベツ登山口にて出発準備中。期待と不安を胸に、これから長い3日間が始まります。

これがいきなり現れる急登!覚悟を決めて焦らず一歩一歩登っていくしかありません。

登りきると真っ平らな沼ノ原。池塘が夏空を映して爽やかな青に染まっています。

遅い雪解けを終え、ようやく花の季節を迎えた五色ヶ原。ツガザクラ・コザクラ・チングルマなど多くの花が見頃です。

振り返ると東大雪の山々。川が流れ木道が続く風景はいつまでも見ていたくなる魅力があります。

ゆるゆると五色岳へと続く稜線。とても高山にいるとは思えないたおやかさです。

左手には迫力のトムラウシ。さっきまで雲に隠れていましたが、いいタイミングで姿を見せてくれました。

今日の最高点・五色岳に到着。手前右に忠別岳の荒々しい崖、奥には旭岳が連なっています。

覆い被さるハイマツが枝打ちされてすっかり歩きやすくなった五色岳からの下りを快適に進み、雪渓残る忠別小屋へ。今日から2泊を過ごします。まずは一日目お疲れさまでした。

2010-07-21

10.07.21 ウペペサンケ山(1834.8m)

横に長く伸びる山頂部が特徴のウペペサンケ山。糠平コースから三角点のある山頂を目指します。





天候:曇り
気温:19.0℃
風速:W2.7m/s



参加者:4名様
ガイド:土栄



行程
07:22 登山口 発
08:58 1399m 着
10:24 ナキウサギの岩場 着
11:30 1696m 着
12:30 ウペペサンケ山 着
     お昼
14:00 ウペペサンケ山 発
15:06 ナキウサギの岩場 着
16:02 1399m 着
17:29 登山口 着



所要時間:10時間09分
  登り:5時間08分
  下り:3時間29分
歩行距離:10.9km
累積標高:±1225m
歩数:11085歩



山行の様子

糠平コース登山口は鬱蒼とした樹林帯の中。歩き出す前は涼しく感じましたが、いざ出発すると湿度が高くてだらだらと汗が出てきます。

しかも笹が繁茂して登山道に覆い被さってきているので、余計に暑く感じます。

1399mで一瞬展望が開け、これから登る斜面が見えてきます。低い雲が垂れ込めていますね・・・。

1600m付近のナキウサギが住む岩場で一休み。ガスの切れ間から目指すウペペサンケ山が垣間見えます。

でもそれもほんのわずかな間のこと。展望の稜線歩きのはずなのに、白濁したガスを縫って歩かなくてはなりません。

1696m付近でガスが過ぎ去り、下界が見えるようになりました。

進む先にはようやく見えたウペペサンケ山。これです。この稜線が気持ちよいのです。

雲海を後に最後の一登り。

ウペペサンケ山頂に到着。ニペソツ山が間近に見えています。

さらに奥には最高点へと続く稜線が長く尾を引いていました。雨の予報も出ていましたが、これならまずまずのお天気だったと言えるでしょう。

2010-07-17

10.07.17 富良野岳-上ホロカメトク山

十勝連峰南部の稜線散歩。花も景色も良いコースです。





天候:曇りのち晴れ
気温:18.5℃
風速:W0.9m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
05:30 十勝岳温泉 発
08:33 富良野岳 着
10:25 三峰山 着
11:26 上ホロカメトク山 着
お昼
12:01 上ホロカメトク山 発
14:06 十勝岳温泉 着



所要時間:8時間36分
歩行距離:13.7km
累積標高:±1327m
歩数:17185歩


山行の様子:
登山口の十勝岳温泉には低い雲が垂れ込めていて、時折霧雨が降るイマイチのお天気。こんな時は露を乗せたお花を愛でるに限ります。

特に富良野岳周辺のお花畑はエゾルリソウを筆頭に様々なお花がきれいに咲いていました。

出発から3時間。ずっとガスの中を歩いてきましたが、富良野岳山頂でにわかに青空が出現!見る間に雲底が高くなっていきます。

三峰山の登りに差しかかる頃には十勝岳は青空の下。

振り向けばどっしりと構えた富良野岳。ほんのちょっと前まで濃いガスの中だったのに。

三峰山から上富良野岳までの間はコース中随一の快適トレイル。ゆるやかに続く稜線、のびやかな景色。もっと長く歩いていたくなる道です。

上富良野岳から上ホロカメトク山への最後の登り。

左手に切れ落ちた崖。安政火口を見下ろしながら登っていきます。

広々とした上ホロカメトク山頂。意外にも山楽舎ツアーでは初めての登頂になります。上富良野岳まではよく来るのですが。

お昼ご飯は景色を眺めながら。ふわふわ浮かぶ雲が高度感を増してくれます。

2010-07-11

10.07.11 赤岳-白雲岳-黒岳

コマクサ平・小泉岳・北海平・黒岳と、高山植物の名所をぐるりとまわる縦走コース。白雲岳の山頂にも寄っていきます。





天候:晴れのち小雨
気温:18.5℃
風速:S1.8m/s



参加者:4名様
ガイド:土栄



行程
07:05 銀泉台 発
08:25 コマクサ平 着
09:41 赤岳 着
11:09 白雲岳 着
13:02 北海岳 着
     お昼
13:34 北海岳 発
14:37 黒岳石室 着
15:23 黒岳 着
17:01 黒岳7合目 着



所要時間:9時間56分
歩行距離:16.5km
累積標高:+1230m / -1193m
歩数:21377歩



山行の様子

混み合う銀泉台を後にして、コマクサ平に到着。こんな青空、7月に入ってから初めてじゃないでしょうか。コマクサ・イワブクロ・キバナシオガマが咲き揃うのを眺めながら進みます。

例年より大きく残っている第三雪渓を登る一行。今日一番の急登です。一歩一歩確実に。

やはり多くの人で賑わう赤岳山頂。ここから白雲分岐にかけての花々は見所の一つです。

白雲分岐に荷物を置いて身軽になって白雲岳へ。山頂に到着すると同時にガスに包まれて、絶景はお預けとなっていまいました。

景色を諦めて引き返しましたが、ほんの10分ほどでガスが晴れ青空が現れてきたのです。なんてこった!

でも、白雲岳から見られなかった景色・「残雪ストライプと旭岳」は北海平から見ることができました。

北海岳への登り返し。振り向くと赤岳から白雲岳へと緩やかに連なる稜線が見通せます。あそこからずっと歩いてきたのです。

いつになく風の無い北海岳山頂でお昼休憩。眼下に広がる雄大なお鉢平を眺めながら。

行く手に見える黒岳は半分ほど雲に覆われつつあります。下山までお天気は持ってくれるでしょうか。

北海沢に沿って残る雪は壁のようにそそり立っていました。

黒岳石室で一息ついて、もう一頑張り。黒岳のお花も素敵でした。