2011-06-29

11.06.29 芦別岳(1726.1m)

北海道の夏山としては歩行距離が長く標高差も大きい芦別岳。多少は楽な新道往復で山頂を目指します。





天候:曇り
気温:14.9℃
風速:SW0.8m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
06:43 登山口 発
08:28 見晴台 着
09:24 鶯谷 着
10:22 半面山 着
11:17 雲峰山 着
12:00 折返点 着
12:29 雲峰山 着

お昼


12:45 雲峰山 発
13:53 鶯谷 着
14:52 呻吟坂序曲 着
15:47 登山口 発



所要時間:9時間04分
  登り:5時間17分
  下り:3時間31分
歩行距離:13.6km
累積標高:±1543m
歩数:18829歩



山行の様子

どんよりとした低い雲が一面を覆う芦別岳登山口。ところどころ雲の隙間から陽光が射しているのはこれからの回復を示してくれているのでしょうか。

前半はとにかく樹林の尾根歩き。多少斜度に緩急がありますが、基本的に淡々とした登りです。

鶯谷を越えるとようやく景色に変化がつきます。木々の間から山が見えたり、

ダケカンバの快適な並木道があったり。

半面山からはすっきりと下界を眺め降ろすことができます。ここからがようやく芦別岳登山本番という感じでしょうか。

雲峰山はピークに雲底がかすっています。徐々に雲は上がってきていますが、芦別岳山頂が見えるにはもう一息必要です。

ほんのわずかではありますが、確かに雲は上がってきているんです。ほら、芦別岳山頂まではあと少し。

山頂直下、標高差にしてあと40mというところまできて、立ちはだかる雪の壁。登れなくはないのですが、山頂にはこだわりがないお客様だったので、ここで引き返すことにしました。縁がある山なら、またいつか山頂に立つ機会があるでしょう。

下山も結構時間がかかるんですよね。中央に見えている遊水池、あそこまで下らなければならないんですから。

長い登りと長い下り。長い一日お疲れさまでした。

2011-06-28

11.06.28 高原沼巡り

夏至も終わり下界は初夏になりつつありますが、ここはまだ春の趣。残雪を踏んで現れ始めたばかりの沼々を巡ります。





天候:曇り
気温:17.3℃
風速:W1.2m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
08:10 ヒグマ情報センター 発
09:24 緑沼 着
10:18 高原沼 着
11:52 ヤンベ温泉 着
12:30 ヒグマ情報センター 着


所要時間:4時間20分
歩行距離:7.3km 
累積標高:±510m
歩数:10650歩



山行の様子

中八日おいて再訪した高原沼巡り。雪融けが進み、ミズバショウが一段と咲き誇っていました。

滝見沼もかなり水面が現れていましたし、

エゾ沼も然り。

高原沼もだいぶん沼らしくなってきました。

間近に見上げる高根ヶ原。今日のお客様は12日後にトムラウシを目指してこの上を歩くご予定があります。俄然、気分が盛り上がってきます。

空沼は満々と水を湛えていました。

崩れ、落ち、沈む雪の固まりに、自然のダイナミックさを感じ、思わずシャッターを切ってしまいます。

沢沿いではリュウキンカが大きな群落を作り辺りを黄色く染めていました。

すっかり深い色に変わった若葉の木々。標高を下げると初夏の色合いが強くなります。

最後はもう一度ミズバショウを楽しんで。

2011-06-27

11.06.27 夕張岳(1667.7m)

6月下旬の夕張岳はいつも素晴らしいお花たちを見せてくれます。今年も期待大です。





天候:晴れ
気温:12.3℃
風速:SW8.8m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
07:00 登山口 発
08:23 冷水の沢 着
09:39 望岳台 着
10:54 1400m湿原 着
11:52 夕張岳 着

お昼

12:17 夕張岳 発
13:44 望岳台 着
15:26 夕張岳ヒュッテ 着
16:09 登山口 着



所要時間:9時間09分
  登り:4時間52分
  下り:3時間52分
歩行距離:14.1km
累積標高:±1355m
歩数:19116歩



山行の様子

コース前半の見所はシラネアオイをおいて他にはありません。登山道にまではみだして濃いも薄きも咲き乱れています。これだけ見て帰っても充分満足できるほどです。

例年よりも雪が多く残っている今年。トラバースは慎重に!

望岳台を越えるとようやく見えてくる夕張岳山頂。ここから先はあまり登らずに、次々現れるお花を愛でながら歩いていきます。

ユウパリコザクラ。いままでカメラの望遠も届かないはるか彼方に咲いているのしか見たことありませんでしたが、今年は割合近くに咲いていてくれました。

その代わり1400m湿原やその先のお花畑ではあまりお花を見ることはできませんでした。そして最後の見所、吹き通し。

ユウバリソウが完璧に見頃を迎えていました。これだけ瑞々しいユウバリソウは初めてかも。

ユウバリソウに別れを告げ、最後の登りを終えて夕張岳山頂部。神社を越えれば山頂はすぐそこ。

頭上に高く薄い雲、眼下に流れる低い雲。夕張岳山頂はちょうどその間にあって、展望を妨げられることはありませんでした。

ただ、強風が吹き付けてきていたので、風下に少し降りてお昼休憩としました。連なる山並みの向うには芦別岳。最高の景色です。

大雪山もすっきりと見えていました。

2011-06-26

11.06.26 音更山(1932.0m)

抜群の眺望を誇る音更山。大雪山国立公園のほぼ中心に位置するため、大雪山の山々を間近に眺め回すことができるのです。





天候:晴れ
気温:13.3℃
風速:W1.3m/s



参加者:4名様
ガイド:土栄



行程
06:44 登山口 発
07:38 大崩 着
09:25 1710m 着
11:06 音更山 着

お昼

11:51 音更山 発
12:59 1710m 着
14:10 大崩 着
15:06 登山口 着



所要時間:8時間22分
  登り:4時間22分
  下り:3時間15分
歩行距離:11.1km
累積標高:±1084m
歩数:15666歩



山行の様子

大崩を越えると現れる雪渓。雪はまだ豊富に残っています。少し先の二股を左に行けば登山道経由で十石峠。右に行けば雪渓を伝って直接ブヨ沼です。今日は進路を右に取りました。

雪渓は所々で薄くなり崩れ落ちていました。踏み抜かないように注意しながら進んでいきます。

沢後半は雪も増えて楽に歩くことができました。 振り返れば、ダケカンバの新緑の上にユニ石狩岳。

雪の中のブヨ沼を通り過ぎ、1710mピークへ。ここから見る音更山は格好いいの一言。残雪が陰影を強調するこの時季にはなおさらです。

いったん下って、一気に登り返します。急登を少しずつ進めば、背後にも絶景が広がってきます。

登りきると突然視界が開け、今までの急登からは想像もつかない平らな山頂部が広がっています。

足下には風衝地植物がびっしりと。特にイワウメが見頃。

岩がごろごろした山頂からはトムラウシから高根ヶ原を経て表大雪に至る稜線が間近に。

すぐお隣の石狩岳や、ニペソツ山・ウペペサンケ山の東大雪組も大迫力です。この山々を眺めながらお弁当を食べられるのですから、これ以上の至福はありません。

帰りは雪の急坂をすいーっと滑り降ります。早いし楽だしやっぱり雪って良いですね。

2011-06-22

11.06.20-22 伏美岳-1967峰-北戸蔦別岳 全行程

山楽舎ツアー初登場。北日高の山々を繋ぐ展望の稜線歩きを思う存分楽しめます。雪に飾られた山景色はこの時季ならでは。



参加者:4名様
ガイド:佐久間・土栄

所要時間:20時間14分
歩行距離:22.4km
累積標高:+2380m / -2418m

1日目:伏美岳登山口~伏美岳~1542m
2日目:1542m~ピパイロ岳~1967峰~北戸蔦別岳~山頂直下コル
3日目:山頂直下コル~ヌカビラ岳~北戸蔦別岳登山口

11.06.22 伏美岳-1967峰-北戸蔦別岳 3日目

いよいよ縦走も最終日。予定では幌尻岳を往復してからの下山となるはずでしたが・・・





天候:ガスのち曇り



行程
07:05 山頂直下コル 発
07:34 ヌカビラ岳 着
08:49 水場 着
09:39 滝 着
10:58 二股 着
11:35 取水施設 着
12:38 北戸蔦別岳登山口 着



所要時間:5時間33分
歩行距離:8.7km
累積標高:+194m / -1395m



一晩中かなりの風雨にさらされたテントサイト。一応早起きして幌尻岳往復に備えましたが、結局真っ直ぐ下山することになりました。こんな視界でさらに強風と雨なのですから致し方ありません。

二箇所ほど長い雪渓があり、登山道を探すのに苦労させられます。視界が効かないから難易度が数段増すのです。急な斜面を一直線に下っていきます。下っても下ってもむっちりとした霧。幸い雨は止んでくれました。

豪快な音を立てて流れる滝を右手に見ると急な下りはおしまい。

しばらくは半分ほど雪に埋もれた沢を進みます。

雪融け時季とはいえ、水量がそうは多くないのが救い。それでも靴を濡らさずに川を渡るのは難しいところです。

川原が広くなり、河畔林が目立つようになれば取水施設まではあとわずか。

川幅も徐々に広がってきます。

ようやくたどりついた取水施設。振り返るとヌカビラ岳がすっきりと見えていました。お疲れさまとでも言ってくれているかのようです。

ここから先は小一時間の林道歩きが待っています。これが結構足に来るんですよね。

最後の橋を渡って、長かった縦走はおしまい。楽しい三日間でしたね。