2011-04-30

11.04.30 裾平

旭岳南麓に広がる雪原をめぐる展望散歩。ロープウェイを利用して下りっぱなしの楽々なコースです。





天候:曇りのち晴れ
気温:1.3℃
風速:W6.0m/s



参加者:4名様
ガイド:土栄



行程
09:47 姿見駅 発
10:27 噴気口 着
11:39 裾平 着
12:09 お昼休憩点 着

お昼

12:52 お昼休憩点 発
13:46 二見川 着
14:35 カモ沼 着
15:04 ベアモンテ 着



所要時間:5時間17分
歩行距離:8.0km
累積標高:+258m / -752m



山行の様子

見えそうで見えない旭岳山頂。雲底は徐々に上がってきているので、歩いているうちにきっと見えるはず。どこかもどかしい気分で出発します。

旭岳の懐に包まれた噴気口までゆっくり歩いているうちに、山頂が雲から顔を出していました。こうなると今度は青空が見たくなるもの。裾平に着くまでに晴れるかな?

旭岳山頂を目指す数々のグループを横目に、雪原を南に向かいます。若干青空が広がってきましたね。

少しずつ斜度が出てきて、緩やかな斜面を快調に下っていきます。振り返れば普段あまり見ない角度からの旭岳。青空が欲しいなあ。

斜面が終わり、広く平らな雪原に出れば、この近辺が裾平です。それにしても、晴れそうで晴れない微妙な空模様ですねえ。

淡い期待を込めて長めの休憩を取っていたら、それがばっちりはまってくれました。層状の雲がカーテンを引くようにずるずると東の空へ流れ行き、青空の範囲が広がってきたのです。

せっかくなので、もう一粘り。やった!青空を背景に陽光に照らされた旭岳!これが見たかったんです。これを見て欲しかったんです。

本当なら裾平で景色を眺めながらお昼にしたかったのですが、風が強かったので樹林の中へ避難しました。太陽が当たるといかにも春という感じの暖かさを感じます。

エゾマツの間から小化雲岳が見えていました。こちらも白く輝いています。

帰りは幾筋もの小川を渡らなければなりません。水面が開けていて渡るのに適切な箇所も少なくなってきているようです。慎重に渡しましょうね。

2011-04-21

11.04.21 タウシュベツ橋梁

北海道遺産の一つ、糠平湖のほとりに立つタウシュベツ橋梁。美しいアーチを見に行ってきました。





天候:晴れのち曇り
気温:8.2℃
風速:S3.3m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
09:26 林道ゲート 発
11:09 タウシュベツ橋梁 着

お昼

12:07 タウシュベツ橋梁 発
13:21 林道ゲート 着



所要時間:3時間55分
  登り:1時間43分
  下り:1時間14分
歩行距離:8.9km
累積標高:±224m



山行の様子

スノーシューツアーの予定だったのですが、とっくに雪なんて融けてなくなっていました。うっかりというかまるっきりというかとにかくリサーチ不足。

そんなわけで春の太陽が射す林道をてくてく歩いていくことに。あちこち顔を出すフキノトウを眺めたり、濃緑の鮮やかなフッキソウを愛でたり。

雪融け水のたまった池からはカエルの合唱が聞こえてきます。これも春の音。

一直線に伸びる林道に一瞬辟易しましたが、ぶらぶらお散歩気分でおしゃべりを楽しんでいる内に、

水の引いた糠平湖北端に到着。浮き石に気をつけながら湖底に降りてみましょう。

湖底にはたくさんの切り株が残され、ダムができる前には大木が立ち並ぶ鬱蒼とした樹林帯だったことを思わせます。

そして今日の目的地、タウシュベツ橋梁に到着!昭和30年に糠平ダムができるまでは、この上を鉄道が走っていたそうです。

角度を変えて見ても絵になります。

上から見るのもまた良し。

風を避けてお昼休憩。雪を踏まずに土の上を歩いて、春を感じる一日になりました。

2011-04-16

11.04.16 読図講座・実践(噛伊尻)

全五回で行われた読図講座・座学の成果を発揮すべく、実践の舞台として用意されたのはご存じ噛伊尻。細かい地形の変化を地形図から読み取ってみましょう。





天候:曇りのち雨



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
08:04 タカス峠 発
09:32 380m 着
10:30 噛伊尻 着

10:32 噛伊尻 発
10:56 380m 着
11:35 タカス峠 着


所要時間:3時間31分
  登り:2時間26分
  下り:1時間03分
歩行距離:6.1km
累積標高:±395m



山行の様子

登山口となるタカス峠の標高は270m。雪が融けきってしまっていないか心配でしたが、まだなんとか歩くことができました。

地形図とコンパスはすぐに出せるようにしておいてくださいね。何度も何度も見直すことになりますから。今日のテーマは、地形の変化から現在位置を確認すること・コンパスの使い方を実践することの二点です。

この丘は等高線一本分、標高差10mのピークです。

そしてこちらは等高線六本分、標高差60m、今日一番の急登です。地形図に記された等高線を平面的な線としてではなく、立体的な斜面として体感してみてください。

稜線から派生していく支尾根の方位を確認してみたり、コンパスの使い方も復習しました。山座同定もしましたし、進む方向を確認したり。

噛伊尻山頂から南に延びる尾根と、

北に延びる尾根を見比べてみてください。北尾根にはちょっとしたピークがあります。地形図で等高線一本分で記されているピークがこれです。

山頂までの最後の登りはゆるやかに。午後から悪天の予報でしたが、既に雨が降り出してきました。

山頂から見える広々とした景色も今日はお預け。

そういえば、山で雨に当たったのは今年初めてのこと。急かされるように下りながらも、要所でしっかり復習しました。自分が今どこにいるか、これからどの方向に進めばよいのか、この二点を押さえながら山を歩くと、いつもと違う楽しさが感じられたのではないでしょうか。これからも地形図に親しんでくださいね。

2011-04-15

11.04.15 前十勝

十勝岳の前衛峰・前十勝。夏山登山道はありませんので、雪を踏んで噴煙立ち上る山頂を目指します。





天候:晴れ
気温:4.3℃
風速:S5.5m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
08:32 吹上温泉 発
08:53 富良野川 着
10:16 休憩点 着

10:50 休憩点 発
11:46 折返点 着

11:54 折返点 発
12:23 休憩点 着

お昼

13:06 休憩点 発
14:00 吹上温泉 着



所要時間:5時間28分
歩行距離:6.0km 
累積標高:±685m



山行の様子

真っ青な空、とまではいかないものの、雲底は高く目指す前十勝も見え、まずまずのお天気。あの山の頂きを目指します。

富良野川は・・・まだ余裕で雪の上を渡れます。

川を渡ったらダケカンバの枯木が立つ尾根を登ります。見た目よりも斜度があり、結構体力が奪われるところです。

下界にいるときから強く吹いていた風が、雪面を吹き荒れ行く手を阻んできました。思わず立ち止まって姿勢を低くしてしまうような風です。雪を掘って風よけにしてツェルトを被ってしばし様子見としました。

30分ほど休憩すると、風が弱まってきたようです。お天気はますます良くなり、青空が広がってきました。山頂目指して行動再開。

急登を一歩一歩踏みしめるようにして進んでいきます。背後には火山が作り出した雄大な景色が広がっています。

山頂まで標高差150m、時間にして30分というところで、再び風が強くなってきました。頑張れば行けないことはない程度の風ですが、ここは無理せず引き返すことにしました。さよなら前十勝。また次の機会に!

登りに苦労した斜面も下りは楽々。あっという間に標高を下げると、それにつれて風も弱まりました。

せっかく作った風よけを再利用してお昼休憩。中腹とはいえ遮るもののない景色を楽しむことがdきます。富良野岳もきれいに見えていました。

ますます青くなる空に、登頂できなかったのが悔やまれもしますが、こんな日もあるのが山登りなのですよね。

2011-04-13

11.04.13 読図講座・座学5


全5回の読図講座も今日で最終回を迎えます。今までに得た知識を総動員して、地形図とがっぷり取り組みましょう。



参加者:6名様
講師:土栄



内容
6 机上登山
6-0 復習
6-1 机上登山

7 今回学んだこと・これから習得すべきこと
7-1 今回学んだこと
7-2 これから習得すべきこととその方法



講座の様子

5週連続で通ったので、もうすっかりおなじみとなったCoCoDe。今日もよろしくお願いします!

まずは復習から。地形図をじっくり見て、ピーク・コル・稜線・尾根・沢を探しましょう。

軽くウォーミングアップが済んだら、ここからが本番です。地形図から登山道の変化を読み、他の人に説明してみましょう。誰かに説明するには、かなりしっかり読まないとならないのですね。

全5回の講座を終え、読図の基礎は押さえられたのではないでしょうか。後は実践あるのみ。地形図から思い浮かべた地形と、実際の地形を見比べるのが大切です。これから楽しい読図ライフを送ってください!