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2013-09-01

13.09.01 連続講座「大雪山の歩き方」5

今シーズンの連続講座の最終回は「たまには山へ恩返し」と題して、いつも利用させていただいている登山道を、利用者自身の手で修復する実習。昨年は石組みを使った導流溝の施工を行なったが、今年は丸太を使った階段の修復を試みた。講師として北海道山岳整備の岡崎さん、オブザーバーに環境省東川自然保護官事務所から佐藤さんと渡辺さんをお迎えした。



天候:霧雨



参加者:4名様
ガイド:佐久間



行程
09:30 姿見駅 発
10:00 去年の施工箇所 着
10:40 施工箇所 着

15:30 施工箇所 発
16:00 姿見駅 着



所要時間:6時間30分
  登り:1時間10分
  施工:4時間50分
  下り:0時間30分


山行の様子

まずは去年の施工箇所の巡検。降雨後の写真を見ながら、導流溝が機能していることを確認する。作業の成果が上がっているのを目にするのは嬉しい。

次は、本日の施工場所に資材を運ぶ。使うのは170センチ前後の丸太数本と石材、砂利など。丸太以外はすべて現地調達する。

施工前の打ち合わせ。岡崎さんによると「施工後の姿をイメージすることが大切」。

施工箇所の道幅に合わせて、搬入した丸太をノコギリで切る。

ステップに使う大きな石を鉄梃で動かす。

動かした大石を固定するため、小さな石を隙間に詰めていく。

役割分担が決まり、それぞれの作業に専念する参加者の皆さん。

丸太(斜材)と石を使った階段が完成した。新たに施工したことを感じさせない自然な出来映えだ。

階段3基を修復した後、最後は、丸太2本を使った階段を設置する。施工前は、丸太の下に、いつ動くか判らない不安定な大石が並び、段差も大きかった。

まずは丸太を斜めに配置し、隙間を石で充填して最初のステップを作る。

両端の大石(力石)を残して、不安定な踏み石をすべて外し、丸太を渡して二段目を作る。さらに石でステップを作って段差を少なくした。

修復した階段のすべてが、以前からそこにあるかのように景観にとけ込み、素晴らしい出来映えになった。一日汗を流していただいた皆さん、ありがとうございました。

2012-09-02

12.09.02 連続講座「大雪山の歩き方」7 実習・近自然工法による登山道整備

去年の講座では、環境省東川自然保護官事務所の佐藤保護官を講師に、旭岳周辺の登山道を歩いて、崩落箇所や整備の問題点を確認した。今回は一歩進んで、自分の手で登山道の修復作業をしてもらい、定点観測的に施工跡を歩いてもらうことで、整備した登山道の経年変化に目を向けてもらうことをねらった。講師には、近自然工法による登山道整備の専門家である北海道山岳整備の岡崎哲三さん、ゲストに東川自然保護官事務所の佐藤保護官を迎え、助言をいただいた。



天候:晴れ



参加者:4名様
ガイド:佐久間



行程
姿見駅 発
裾合分岐 着

~裾合平報復~

裾合分岐 発
現場 着

~施工完了~

姿見駅 着


山行の様子

眼下に雲海が広がる絶好の天気。申し分ない作業日和だ。せっかくなので、講師のレクチャーを聴きながら、裾合平方面まで足を伸ばす。

まずは講師の岡崎氏から、導流溝(排水溝)の原理と機能についての説明を受ける。

現場に到着。作業にあたっては、まず、どこにどうやって施工物を作るのかを、出来るだけ具体的にイメージすることが重要だという。

近くの登山道上から集められた材料。石組みの導流溝を作るには、大小いろんなサイズの石が必要になる。

施工開始!まずは講師が最初の根石を据える。

根石を安定させるため、小さな礫や小砂利を隙間に詰めていく。

両端に据えられた根石。

両端の根石の間に大きめの石を並べていく。

最後に真ん中に石を据え、動かないように微調整する。

出来上がった施工物(導流溝)。登山道上(画面左手)を流れる水を石組みでせき止め、登山道外(画面手前)に排出する。上手く機能するかどうか、また来てみるのが楽しみだ。

帰りがけに見た旭岳。なんとなく微笑んでいるように見える。

2012-08-04

12.08.04 連続講座「大雪山の歩き方」6 ビバーク体験

今回の講座は、初めての山中泊。万が一の緊急事態に、テントなしでどうやってよるを過ごすのか?体験していただいた。


天候:霧のち雨


参加者:4名様
ガイド:佐久間


行程
16:00 姿見駅 発
16:20 姿見の池 着
17:30 ビバーク体験開始
21:40 全員撤収


所要時間:時間分
  登り:0時間分
  下り:0時間分
歩行距離:0km
累積標高:±0m


山行の様子
最後の団体ツアーを見送った後、

霧の立ちこめる姿見の池周辺では、ポツポツと雨があたってきた。

「お店から直行」という、買ったばかりのツェルトを開き、使い勝手を確かめる。

ゴロリと地面に横たわるだけ、という人。

ストックと張り綱でテント風に設営する人。

岩を背もたれにして座る人。

限られたスペースに思い思いのビバークスタイルで挑戦!

テント村ならぬ、ツェルト村がにわかに出現する。

霧雨からしだいに本降りになり、耐えきれずに避難小屋へ撤収する参加者が続出。最終的には全員がギブアップした。


翌朝、悔し涙に濡れながら帰る登山道は、沢に変わっていた。これじゃ、撤退も仕方ないか…。皆さまお疲れさまでした。

2012-07-08

12.07.08 連続講座第5回 歩行術と休憩術

五月から始まった連続講座も佳境に入り、今回は山歩きの実践。まずは旭岳ビジターセンターで、登山に必要な運動生理学や歩行術と休憩術の理論のレクチャー後、早速実技に移る。





天候:曇りのち小雨



参加者:4名様
ガイド:佐久間



行程
09:50 旭岳ビジターセンター 発
10:30 第一天女が原 着
11:30 三合目 着
12:20 姿見駅 着

13:00 姿見駅 発
14:00 登山道分岐 着
14:30 三合目 着
15:50 旭岳ビジターセンター 



所要時間:6時間00分
  登り:2時間30分
  下り:2時間50分
歩行距離:9.2km
累積標高:±641m



山行の様子

ロープウェイ裏手の登山口から始まるいきなりの悪路。

腐朽した木道に注意なしながら、慎重に進む。「いちばんの危険箇所」という参加者の方からの厳しい指摘も。管理者は整備を急いでほしい。

「最初の休憩は短い間隔で」というセオリーどおり、一合目で休憩を取る。

二合目手前まで来ると、目指す盤の沢の壁が見えてくる。「アレを登るの〜」という声も。

胸突き八丁を越えてヤレヤレの三合目。景色を見る余裕もできた。

四合目を越えると旭岳の勇姿が見えてくる。

「まだ雪が残ってる!」。そう、山開きが終わったからといって甘く見てはいけないのです。

姿見平まで登ると、満開のチングルマが迎えてくれた。

思わずレンズを向けたくなる。

姿見の池ではすでにイワブクロが見頃に。あとは下るだけ!とはいえ、しっかり下りの基本を身につけて、全員無事ビジターセンターへ帰着。
「こんなに疲れない山登りは初めて」「(いままでやっていたのは)間違いだらけの山登りだった」という感想をいただいた。嬉しいかぎりです。

2012-05-27

12.05.27 連続講座「大雪山の歩き方」1 ウォーキング大研究

登山の基本は歩くこと。ところが、実際に山で歩いている登山者の姿を見ていると、正しく歩けている人は意外に少ない。ということで今回は、歩きの基本であるウォーキングについてじっくり実習をしていただいた。


天候:くもり時々晴れ


参加者:5名様
ガイド:佐久間


行程


所要時間:時間分
  登り:0時間分
  下り:0時間分
歩行距離:0km
累積標高:±0m


山行の様子


まずは簡単なレクチャーから。正しい姿勢と体の使い方について。


階段の登り方は、登山に通じる基本中の基本。


田園風景広がる一本道を快適に歩く。


道端には春の花が…


咲きそろうと奇麗だ。


舗装道路から林道へ入って行く。


黒い鳥が飛び立つのが目に入った。よく見ると、なんとクマゲラ!


コース終盤は、東川第二小学校の学校林を通過。贅沢な学校だなぁ。


最後は舗装道路に出て、気持ちのよい木陰を歩く。


田植えが終わった水田と、青い空が、ウォーキングの疲れを癒してくれる。