2012-05-27

12.05.27 連続講座「大雪山の歩き方」1 ウォーキング大研究

登山の基本は歩くこと。ところが、実際に山で歩いている登山者の姿を見ていると、正しく歩けている人は意外に少ない。ということで今回は、歩きの基本であるウォーキングについてじっくり実習をしていただいた。


天候:くもり時々晴れ


参加者:5名様
ガイド:佐久間


行程


所要時間:時間分
  登り:0時間分
  下り:0時間分
歩行距離:0km
累積標高:±0m


山行の様子


まずは簡単なレクチャーから。正しい姿勢と体の使い方について。


階段の登り方は、登山に通じる基本中の基本。


田園風景広がる一本道を快適に歩く。


道端には春の花が…


咲きそろうと奇麗だ。


舗装道路から林道へ入って行く。


黒い鳥が飛び立つのが目に入った。よく見ると、なんとクマゲラ!


コース終盤は、東川第二小学校の学校林を通過。贅沢な学校だなぁ。


最後は舗装道路に出て、気持ちのよい木陰を歩く。


田植えが終わった水田と、青い空が、ウォーキングの疲れを癒してくれる。

2012-05-26

12.05.26 アポイ岳

前泊で訪れた遥かアポイ岳。大雪山が雪に覆われるこの時季、すでに多様なお花が咲きそろう貴重な山です。





天候:曇り一時雨のち晴れ
気温:13.7℃
風速:S0.4m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
05:26 ビジターセンター 発
07:16 避難小屋 着
08:25 馬の背 着
09:35 アポイ岳 着

お昼

10:00 アポイ岳 発
10:34 幌満お花畑 着
11:19 馬の背 着
11:55 避難小屋 着
13:15 ビジターセンター 着



所要時間:7時間49分
  登り:4時間09分
  下り:3時間15分
歩行距離:9.9km
累積標高:±835m



山行の様子

夜通しテントを叩く雨の音に気分も沈みがちではありましたが、幸い出発時にはほとんど止んでいました。雲底もそんなに低くはありません。

避難小屋からもアポイ岳を見上げることができます。このまま好天に向かうかも?

という淡い期待は残念ながら裏切られることに七合目あたりで湿ったガスの中に入り、時折大粒の雨が叩きつけてくるように。

雨に濡れて怪しく光るかんらん岩。滑りやすいので要注意です。

足元の花に導かれるように、あっという間に山頂直下。空気が乾燥してきたような気がしたと思ったら、いきなり背後に景色が広がりました。垂れ込める雲とその上の青空。ずっと晴れ続けているのも嬉しいですが、こうやって一気に晴れると喜びが凝縮されて印象的になります。

山頂では再びガスの中。それでも陽光を感じることができます。

幌満お花畑に向けて下って行くと、先程以上の青い空。山頂がしっかりと顔を出してくれました。

海も爽やかな青。花も然ることながら、この海景色を見たくて来ている部分もあるんです。

ほとんどお花がない幌満お花畑を通り過ぎ、トラバース道に入ります。苔むしたダケカンバには霧がよく似合います。

どんどん広くなる青空。強く射す陽光。最後は木漏れ日の散歩道。

今日見たアポイ岳のお花はこちらからどうぞ。

2012-05-24

12.05.24 無類岩山

昨秋に途中で撤退した無類岩山。楽して登れる残雪季を待って再挑戦です。






天候:曇り
気温:8.5℃
風速:W2.7m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
08:35 林道終点 発
08:57 入渓点 着
09:29 三股 着
10:19 二股 着
11:35 無類岩山 着

お昼

12:08 無類岩山 発
12:50 三股 着
13:44 林道終点 着



所要時間:5時間09分
  登り:3時間00分
  下り:1時間36分
歩行距離:5.2km
累積標高:±804m



山行の様子

武利岳登山口に向かう林道から分かれ終点まで行き、林道の奥に続く作業道跡をたどって歩き出します。

30分ほど歩いて作業道が尽きたところが入渓点。水量は少なく、お客さまは長靴で、私は冬用登山靴で歩きました。

三股を過ぎてしばらくすると沢が雪で埋まり出します。

こうなればしめたもの。グングン高度を稼ぐことができます。雪は柔らかく斜度もそこそこ。長靴でも特に問題ありません。

途中何箇所か雪渓が途切れ短い距離ではありますが藪こぎを強いられます。そしてついに雪がついえて、ひどい藪こぎの始まり。さっきまでのはほんの練習に過ぎなかったわけです。

再び雪が増え、稜線に飛び出ると三角点の置かれた山頂は間近。作業道・沢・雪渓・藪と変化に富んだ登りでした。

絶景のはずの山頂は残念ながらガスに巻かれていました。諦めて下山しようとしたまさにその時!

あっという間に晴れ間が広がっていくではありませんか!慌てて降りなくて良かった!

間近に迫る武利岳。山頂は見えませんでしたが、9合目までは確認できました。さっきまでのことを考えると贅沢は言えません。

下山後、林道から見上げる無類岩山。谷に刻まれた雪渓の右側をたどって登ったのですね。

2012-05-21

12.05.21 黒松内・歌才ブナ林

一週間ぶりに訪れる歌才ブナ林。ブナの開葉は進んでいるでしょうか。





天候:曇りのち晴れ
気温:16.6℃
風速:0.0m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
08:48 駐車公園 発
09:50 ブナ林入口 着
11:14 終点 着

11:25 終点 発
12:24 ブナ林入口 着
12:51 駐車公園 着



所要時間:4時間03分
  登り:2時間26分
  下り:1時間26分
歩行距離:3.7km
累積標高:±215m



山行の様子

旭川から所要4時間とちょっと。新緑のブナを見たさにはるばる黒松内までやってきました。

風格のあるブナの樹皮に目を奪われ、

見上げる新緑にため息をつき。

間近に現れたクマゲラに環境の豊かさを思い。

ゆっくりゆったり目につくあらゆるものを愛で、2kmに満たない終点までの距離に2時間半もかけました。たまにはこういうのも楽しいものです。

ほとんど霧のような曇り空の下歩き出しましたが、ちょうど折り返し地点で太陽が現れ始めました。

そのおかげで陽光を浴びて輝く新緑を楽しむことができました。

木漏れ日を浴びながら歩く気持ちよさといったら!

見上げるその先には何がありますか?

最後はニリンソウが見送ってくれました。再び長い道のりが待っています。

2012-05-20

12.05.20 雲井が原

またまた少雪のために予定変更。お客様のリクエストで訪れたのは雲井が原。春の湿原を楽しみましょう。





天候:晴れ
気温:14.0℃
風速:N2.0m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
09:17 愛山渓温泉 発
09:53 雲井が原 着

11:06 雲井が原 発
11:33 愛山渓温泉 着



所要時間:2時間16分
  登り:0時間36分
  下り:0時間27分
歩行距離:2.1km
累積標高:±123m



山行の様子

「登山口」と書いてはあるものの、登山というほど登り下りのない雲井が原への道。

でも道の様子は笹に覆われていたり、

雪に埋まっていたりするので、散策気分で訪れるのはお勧めできません。

関係者が残したであろう×印。この先は一面雪で、ルートがわかりにくくなっているので、安易に入り込まないようにしてあるのでしょう。

雪の中を適当に進むと、やがて雲井が原に到着。看板の先は雪融けが進み、湿地と木道が露出しています。

池塘に浮かぶ残雪。

出始めのミズバショウ。

そして振り返ると大迫力の山並み。愛別岳の格好良さは格別です。

展望所でゆっくり休んでいきます。お茶とお茶菓子と青空と山景色。贅沢な時間です。

水面に映る雪の山。そよ風にわずかに揺れるのがまたなんとも風情がありますね。