2006-09-30

06.09.30 三峰山(1866m)

この山だけを目的に登る人はあまりいないと思われる三峰山。普通は富良野岳-上富良野岳縦走中の通り道という感覚でしょう。でも今日は敢えて三峰山メインで行ってみました。

十勝岳温泉を出発後、しばらく姿の見えない三峰山。尾根を一つ越えるとようやく稜線を拝めます。

まず向かうは富良野岳との分岐点。三峰山を左手にずいずいっとトラバースが続きます。見下ろす斜面はダケカンバの黄葉。

富良野岳分岐から三峰山までは稜線歩きが始まります。左手奥に十勝岳を見ながら。

その名の通り三つの峰がある三峰山。最初の峰から本峰は意外と近くです。いったん下って登りかえすと

本峰に到着。最初の峰の後に富良野岳。

反対側には十勝岳。

まだまだ続く稜線歩き、次に目指すは上富良野岳。稜線の広がりが感じられるようになると目的地はすぐそこ。

あまり特徴がない割に眺める景色は抜群の上富良野岳。

歩いてきた方向を振り返ると三峰山の全貌が。よくこれだけ歩いてきたものです。

景色を眺めてお昼休憩した後はここを下っていくだけ。長い階段が待っています。

催行日:2006年9月30日(土)

天候:晴れのち曇り

気温:10.3 ℃

風速:S 2.6 m/s

参加者:
岡田さん・久保さん

ガイド:土栄

行程:

06:17十勝岳温泉  発
07:12分岐 着
08:34富良野岳分岐 着 
09:50三峰山 着 
10:40上富良野岳 着(お昼)
11:16      発 
12:13分岐 着
13:07十勝岳温泉  着 

所要時間:6時間50分
歩行距離:10.5 km
累積標高:863 m

一言:

紅葉にはやや遅かったものの枯れた山並みも風情があります。稜線を行けば、次々と現れる峰と刻々と変わる景色。十勝岳・富良野岳の迫力もさることながら遠く冠雪の表大雪もきれいでした。

(土栄)

2006-09-27

06.09.27 扇沼山(1615.2m)

ほんの2時間ほどで展望の山頂へ到達できる扇沼山。山頂からオプタテシケを眺めると、硫黄沼と周囲の紅葉がきれいです。

標高1140m。扇沼山登山口付近。散った葉、枯れた葉。ほとんど紅葉は終わっている感じがします。

標高1450m。岩場から見た眺めは、早くも晩秋の雰囲気。

でもちょっと待って!扇沼山頂から硫黄沼を見下ろすと、まだまだ紅葉は終わっていないことがわかります。

鮮やかさこそないものの、落ち着いた秋の佇まいです。

山頂から三川台方向へしばし稜線を歩くと、新鮮な糞や、

足跡を発見。クマですな。足跡からすると、そう大きい個体ではなさそうです。

さらに稜線を歩いて、ここが今日の折返し点。やっぱりトムラウシがよく見えるところまでは来なくちゃ。

帰り際、振り返ると旭岳。雲がちな天気でしたが最後まで景色を楽しむことができました。

催行日:2006年9月27日(水)

天候:高曇り

気温:9.7 ℃

風速:S 8.7 m/s

参加者:
飯塚さん・中津川さん・渡辺さん

ガイド:土栄

行程:

07:28登山口 発
08:34岩場 着
09:12扇沼山 着 
09:49折返点 着 
10:16扇沼山 発
10:40岩場 着(お昼)
11:01岩場 発 
12:02登山口 着 

所要時間:4時間34分
歩行距離:9.2 km
標高差 :513 m

一言:

天気が崩れるという予報も何のその。実際登ってみると、雲は高く山々は全て見渡すことができました。旭岳・オプタテシケ・トムラウシ・・・。山頂から見下ろす紅葉の硫黄沼も絶品です。午後から降り出した雨にはあたらずに下山完了!

(土栄)

2006-09-24

06.09.24 十勝岳(2077m)-美瑛岳(2052.3m) 周遊

十勝連峰の高峰を繋ぐ周遊コース。十勝岳-美瑛岳間を縦走しなければ見られない、「裏側」の紅葉がおすすめです。

日の出を待つ望岳台。山際がすこし明るくなっています。秋だってあけぼのなんです。

ずんずん登って十勝岳山頂。快晴の日曜日。さすがに賑わっていました。

十勝岳山頂からは富良野岳とそこに至る稜線が。こっち側を歩くのも楽しいのですが、今日は反対へ。早速美瑛岳を目指しましょう。

十勝岳を後にして、まるで月面を行くような。

正面に見える美瑛岳まで砂礫の稜線が続きます。

十勝岳を離れ、美瑛岳に近づくにつれ、斜面に植生が目立ち出します。赤と黄の草紅葉。

さらに、イワブクロとナナカマドの赤。十勝連峰の「裏側」に意外にキレイな紅葉が隠れているのです。

チングルマの斜面からオプタテシケ。奥にトムラウシ。

はるばる来たぜ美瑛岳。十勝岳は遠くなりにけり。長く展望の良い稜線でした。

そしてようやく美瑛岳山頂へ。ここまで来ればあとは下るだけです。その下りが長いんですけどね。

催行日:2006年9月24日(日)

天候:快晴

気温:9.7 ℃

風速:N 7.0 m/s

参加者:
進藤さん・細川さん

ガイド:土栄

行程:

05:55望岳台 発
07:10避難小屋跡 着
08:231720m 着 
09:37十勝岳 着 
10:51最低コル 発
12:27美瑛岳 着(お昼)
13:08    着 
14:35ポンピ沢 着
16:18望岳台 着 

所要時間:10時間23分
歩行距離:15.8 km
累積標高:1567 m

一言:

十勝岳から美瑛岳までの展望を楽しむ稜線歩き。山肌にはナナカマドとイワブクロの二重の赤が映えていました。美瑛岳山頂でガスにまかれたのが残念ですが、それ以外は満点の一日でした。

(土栄)

2006-09-23

06.09.23 高原沼巡り

大雪山の中でも1・2を争う紅葉の名所。点在する沼々を縫うように色づいた森の中を歩いて行きます。それぞれ個性豊かな沼とそこに映る紅葉とを愛でる楽々コースです。

高原温泉は真っ青な空の下。秋晴れです。正面のヒグマ情報センターでクマについてのレクチャーを受けてから、いざ出発。

出発直後の紅葉は色づき始め。この標高でこの色なら、沼があるあたりはさぞ。期待に胸ふくらみます。

到着!滝見沼。期待に違わぬ見事さです。今年の紅葉はなかなかいいかも。滝見沼から先は、緑沼・湯の沼・鴨沼・エゾ沼・式部沼・大学沼・高原沼・空沼と、大小の沼が連続します。いよいよここからが沼巡り本番。

森の中に静かに佇むエゾ沼。滝見沼・緑沼がカメラの三脚であふれているのとは対照的です。

式部沼に出ると、高根ヶ原が間近に。この崖の上の平らな高山帯が高根ヶ原です。

さらに大学沼。沼に映る稜線が風景の広がりを感じさせます。

沼巡り中、最も標高の高い高原沼付近からは、紅葉が見頃を迎えた緑岳が間近に見えます。

さすがにほとんど干上がった空沼。雪融けの遅かった昨年はこの時期でも水を湛えていましたが、例年はこんなもの。沼沿いのナナカマドが鮮やかです。

空沼までくるとあとは沢沿いに下るだけ。カラマツソウの葉の上に紅葉が一葉。

湧出する温泉を眺めつつ、一休み。この先、狭い登山道で団体ツアーとの壮絶なすれ違いがあることも知らずに・・・

催行日:2006年9月23日(土)

天候:快晴

気温:12.1 ℃

風速:SW 1.5 m/s

参加者:
大島さん・岡田さん

ガイド:土栄

行程:

07:00高原温泉 発
07:25ヤンベタップ川 着
08:05緑沼 着 
09:12高原沼 着(お昼) 
09:45    発
11:23ヤンベタップ川 着
11:56高原温泉 着 

所要時間:4時間56分
歩行距離:6.8 km
累積標高:408 m

一言:

最高の快晴、心地よい空気の中、のんびりと沼巡り。行楽の秋満喫です。見頃になった紅葉が沼々に映る様は本当にキレイでした。帰り道の登山道渋滞はご愛敬ということで。

(土栄)

2006-09-17

06.09.17 音更山(1932.0m)

先日の石狩岳に続いて、お隣の音更山に挑戦します。早めに稜線に出るので展望が良いコースですが、その後微妙な登り下りを繰り返し、最後にどーんと急登が待っています。

登山口からしばらくは沢沿いの林の中を行きます。

岩場の通過は慎重に。

新調された十石峠の標識とユニ石狩岳。ここから稜線歩きとなります。

細かいアップダウンの途中、ブヨ沼を通過。

ハイマツや笹や広葉樹が登山道に覆い被さっている区間も長く、ややしんどくなった頃、

ようやく音更山の全貌が見えてきます。山頂は左奥。

急登で一気に高度を上げます。ここが頑張りどころですよ。

山頂直下はちょっとした台地になっています。

長い登りを終えたどり着いた山頂。間近に石狩岳がどっしりと構えていました。

うららかな陽光を浴びながら円になってお昼の時間。ナキウサギも出てきました。

催行日:2006年9月17日(日)

天候:

気温:9.5 ℃

風速:E 0.6 m/s

参加者:
安藤さん・稲葉さん・笹本さん
竹中さん・長谷川さん・渡辺さん

ガイド:土栄

行程:

06:42登山口 発
07:14鳴兎園 着
08:14十石峠 着 
09:20ブヨ沼 着 
10:14大岩 着
11:05音更山 着(お昼)
11:50    発
13:18ブヨ沼 着 
14:07十石峠 着
15:49登山口 着

所要時間:9時間07分
歩行距離:13.7 km
標高差 :811 m

一言:

いくつもの小ピークを越え、登って降りてを繰り返し、たどり着いた山頂からは表大雪が一望の下。大変な登りの後にはそれに見合う展望が待っているものです。ナキウサギも登頂を祝福してくれました。

(土栄)