2011-08-31

11.08.30-31 後方羊蹄山(マッカリヌプリ) 全行程

道央の秀峰・後方羊蹄山。日帰りで登られることの多い山ですが、今回は避難小屋に泊まってのんびり楽しむことにしました。




参加者:6名様
ガイド:土栄



所要時間:14時間52分
歩行距離:16.8km
累積標高:±1849m



1日目:真狩コース駐車場~避難小屋
2日目:避難小屋~羊蹄山~避難小屋~真狩コース駐車場

11.08.31 後方羊蹄山(マッカリヌプリ) 2日目

後方羊蹄山ツアー2日目。早朝から山頂を目指してお鉢を一周し、避難小屋で朝ご飯を食べてゆっくり下山する行程です。山頂からの景色は見えるでしょうか。



天候:曇り



行程
05:15 避難小屋 発
06:55 後方羊蹄山 着
08:28 避難小屋 着

朝ご飯

09:34 避難小屋 発
11:18 五合目 着
12:47 二合目 着
13:37 駐車場 着



所要時間:8時間22分
  山頂:3時間13分
  下り:4時間03分
歩行距離:10.5km
累積標高:+378m / -1751m



山行の様子

日出直後、避難小屋前からの景色。眼下にニセコアンヌプリと麓の街灯りが見えています。アンヌプリにはわずかに雲がかかっています。さいわいここ後方羊蹄山には雲はありません。


山頂部のお鉢に至る間は秋のお花を眺めながら。地味な色合いですが、早朝の薄曇りにはよく合っている感じがします。

30分ほど登って見下ろす避難小屋。展望のすばらしい場所に建っていることがわかります。

お鉢の縁に出るとちょうど対岸に後方羊蹄山最高点が見えます。ここから時計回りでお鉢をぐるりと巡ります。

過去の噴火に思いを巡らせながら、父釜と小釜の間を通り抜けます。

(私にとっては懐かしい)札幌方面の山々が京極の街並みの奥に連なっています。余市岳・無意根山・札幌岳・・・。もう何年も訪れていませんが、いずれツアーで再登したいものです。

徐々に岩がちになってきたら、後方羊蹄山最高点はもうすぐそこ。

最高点からの景色は足下からどかんと標高差があります。大雪山を見慣れた目にはとにかく新鮮な眺めです。

曇りがちではありましたが、ガスとなって視界を閉ざすようなことはありませんでした。高層・中層・下層と、様々な種類の雲を眺めながらお鉢巡りを再開。

最後はやや緊張する箇所もあり、景色のみならず楽しませてくれます。これから一度避難小屋に戻り、温かい朝食をとり、長い長い下りに備えましょう。下山したら温泉が待っていますよ。

2011-08-29

11.08.30 後方羊蹄山(マッカリヌプリ) 1日目

後方羊蹄山ツアー1日目。旭川を朝4時30分に出発して8時30分には麓に到着していました。さすが高速道路。羊蹄山の湧き水を汲み、準備万端出発です。避難小屋まで登ればよいだけなので、楽々な行程のはずなのですが・・・




天候:曇りのち晴れ



行程
09:10 駐車場 発
10:15 二合目 着
12:29 五合目 着
14:49 八合目 着
15:40 避難小屋 着



所要時間:6時間30分
歩行距離:6.2km
累積標高:+1409m / -98m



山行の様子

きれいに整備されている真狩キャンプ場。車の後部ハッチが開かなくなるトラブルがあり、出発前から汗だくになってしまいました。さらに予想外の水の重さが拍車をかけます。今日は、避難小屋で水が取れないため、1泊分の水を担ぎ上げならないのです。7人分。

ただでさえ暑いこの日。大雪山よりも緯度が低く標高も低いため、後方羊蹄山山麓はとんでもない暑さになっています。今年一番の大汗をかきつつ、見通しの効かない樹林帯を登っていきます。

3合目を過ぎるとようやく下界が眺められるようになります。視界が効く場所は風が通り抜ける場所でもあり、文字通り一服の清涼剤となってくれました。眼下には真狩の町が見えています。

単調な樹林帯の登りが続く中、気持ちの支えとなってくれるのが「合目」を表す標識。これだけを目標に一歩一歩足を運びます。

延々と続く九十九折りも八合目で終わります。樹林帯が尽きた瞬間、そこは雲の上の世界でした。この爽快感は今までの苦労を忘れさせてくれます。

九合目を通り越すと避難小屋はもうすぐそこ。

ナナカマドの実が赤く色づいていました。目的地が見えて周囲の植物に目を向ける余裕もでてきました。

改装なった避難小屋。きれいな板に張り替えられて居心地よくなっていました。今夜の宿泊客は私たちと二人連れの若者の2グループだけ。広々と使わせていただくことができました。

夕食は外のテーブルで景色を眺めながら。重たい思いをして持ってきた水を存分に使って夕食を作ります。お茶もたっぷり飲んでくださいね。

前日の天気予報ではあまり良くないようなことを言っていましたが、結局下層に雲がかかっているだけで、山頂部は青空の下。こんな風に予報が外れてくれるなら文句はありません。明日も良い方に外れて欲しいものです。

2011-08-27

11.08.28 旭岳温泉-旭岳

ロープウェイを使わずに旭岳温泉から登る旭岳。北海道最高峰の奥深さにどっぷり浸るコースです。





天候:快晴
気温:17.3℃
風速:N1.8m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
06:46 山麓駅 発
07:47 2合目 着
09:07 5合目 着
10:27 8合目 着
11:11 旭岳 着

お昼

12:01 旭岳 発
13:22 5合目 着
14:02 姿見駅 着



所要時間:7時間16分
  登り:4時間25分
  下り:2時間01分
歩行距離:10.2km
累積標高:+1235m / -741m
歩数:14652歩



山行の様子

快晴の空に昇ったばかりの朝陽と飛行機雲。頭だけ見えているあの旭岳に向かって、いざ出発!

早朝だというのにすでに蒸し暑い第一天女が原。エゾマツ越しに旭岳がわずかに覗いています。ここが一合目。

第二天女が原まで来ると風景がだいぶんすっきりしてきます。旭岳はやや隠れ気味に。木道の尽きるあたりに二合目があります。

第二天女が原から先の急登を終え、四合目を越えると再び旭岳が見えてきます。

観光客で賑わう姿見の池展望台。ロープウェイを使えばすぐに来られるこの展望台が実は五合目なのです。いつもならほんのスタート地点でしかありませんが、今日はここが中間地点。

六合目半から見上げる旭岳。山頂がかなり近づいてきました。日射は相変わらず強いものの、そよ風が吹き抜けて心地よく感じられます。

八合目ももう間近。あんなに遠かった旭岳がここまで大きく見られるようになるとは。よく頑張って歩いてきましたね。もう一頑張りです。

九合目を越え、金庫岩付近から山頂への最後の登り。残りほんの10分ほど。

ようやくたどり着いた旭岳山頂。快晴の空のまま待っていてくれました。下から苦労してきただけあって、ロープウェイを使ったときとは比べものにならない達成感があります。

見下ろす爆裂火口の末端に五合目・姿見の池。はるか眼下には今日の出発点も見えています。あんな遠くからよくもまあ。本当によく頑張りましたね。

2011-08-26

11.08.27 旭岳-お鉢平一周

古の大噴火口・お鉢平を巡る周遊コース。ロープウェイ姿見駅発着の超ロングトレイルです。





天候:快晴
気温:16.1℃
風速:NW1.0m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
06:20 姿見駅 発
08:15 旭岳 着
09:59 北海岳 着
11:20 黒岳石室 着

お昼

11:54 黒岳石室 発
12:56 北鎮分岐 着
14:02 中岳温泉 着
16:18 姿見駅 着



所要時間:9時間58分
歩行距離:21.0km 
累積標高:±1469m
歩数:33375歩



山行の様子

旭岳の背後から朝陽が昇る瞬間。始発ロープウェイに乗れば、ちょうど歩き出すころにこの光景を見ることができます。8月後半ならではのお楽しみです。

北海道最高峰・旭岳も今日は単なる通過点にすぎません。さくさく登ってちゃっちゃと下りて、間宮分岐まで来てようやくここがお鉢一周のスタート地点なのです。

荒井岳付近から眺めるお鉢平。正面に桂月岳、左右に凌雲岳と黒岳が見えています。これからお鉢の縁を反時計回りに一周します。

ほとんど登り下りがなく、前後左右にどこまでも視界の広がるトレイル。大雪山の魅力を存分に堪能できる所以です。

お鉢の縁にあるコブの一つ・北海岳に到着。目指す黒岳が近づいてきました。黒岳の背後には石狩川を挟んで北大雪の山並みが見えています。それにしても雲一つない真っ青な空!

北海沢まで下ると、まだ雪が残っていました。雪融け水の流れに沿って黒岳石室へ。

石室で短めのお昼休憩を済ませ、再びお鉢一周に戻ります。ここから北鎮岳までは登り基調となります。気を引き締めなおして行きましょう。

お鉢平展望台から眺めるお鉢平。ついさっき荒井岳付近から見たのとちょうど正反対の眺めです。眺める方角によって異なる表情を見せてくれます。これもぐるりと一周するからこそ。

巻雲の空の下に裾合平が広がっています。中岳温泉で足湯に浸かり、裾合平経由で帰ります。

朝から晩まで低い雲が現れることなく、きれいな青空に恵まれた今日の大雪山。こんな好条件なかなかあるものではありません。感謝の気持ちで旭岳を見上げ、大周遊を終えました。

2011-08-21

11.08.21 連続講座大雪山の歩き方5「大雪山の気象」実習

一昨日の実習の内容がしっかり頭に入ったところで、今日は野外実習です。普段あまり気にしない雲をじっくりと観察してみましょう。



参加者:8名様
講師:佐久間



講座の様子

旭岳ロープウェイ山麓駅から見上げた空。旭川方面にはこんな雲。

同じく、旭岳方面にはこんな雲。出発前に既にいろいろな雲が現れています。

ロープウェイ姿見駅にて、出発前の解説をする佐久間。正面にはもくもくと湧き上がる雲。

姿見の池展望台から西を望むと、まだまだ晴れ間は多いのですが、

旭岳方面に登るに連れて、雲底の低い雲がどんどん近づいてきて、

終いにはガスに巻かれてしまいました。いつもなら視界が遮られて残念に思うところですが、今日はむしろ嬉しく感じられます。

最終的には雨が降り出し、ハッピーエンド。青空から雨雲までかなりの種類の雲を観察することができました。