2008-09-07

08.09.06-07 黒岳石室・全行程

大雪山のなかでは最も気軽に利用できるはずなのにじつはあまり利用していない気がする黒岳石室。山小屋泊まりでゆったりと時間を過ごすべく、マニアックなコースと組み合わせてみた。余裕の山旅となるはずだったが……。





参加者:福岡さん・細川さん
ガイド:佐久間


所要時間:13時間40分
歩行距離:26.7km
累積標高:±1723m


1日目:姿見駅~当麻乗越~安足間岳~北鎮岳~黒岳石室
2日目:黒岳石室~北海岳~間宮岳~中岳温泉~裾合平~姿見駅

08.09.07 黒岳石室2日目

天気予報どおり朝から雨。視界がないなかでの尾根歩きはつまらない、と思っていると、意外と視界は利くようだ。願わくは土砂降りにならないことを……。





天候:雨



参加者:福岡さん・細川さん
ガイド:佐久間



行程
06:45 黒岳石室 発
08:10 北海岳 着
09:15 間宮岳 着
09:25 中岳分岐 着
09:55 中岳温泉 着
12:00 姿見駅 着



所要時間:5時間15分
歩行距離:12.5km
累積標高:+631m / -930m



山行の様子

夜中にトイレに起きたときは星が出ていたのに、出発時にはしっかり合羽を着込むことに……。

ルート図できょうの道程をしっかり確認してから、いざ出発!

雨にぬれた草紅葉も乙なもの。

赤石川の河原にひろがる通称「美ヶ原」も徐々に色付いてきている。

目指すは雨に煙る北海岳。

北海沢の"万年雪"も雨に打たれて姿を消しそうな勢い。

緑から赤へのグラデーションがきれいなナナカマド。

強風の稜線から来た道を振り返る。黒岳ははるか彼方に遠ざかってしまった。

ゴール間近。中岳温泉で余裕の足湯を楽しむ。

チングルマの群落が"紅い絨毯"になってきた裾合平。あとは姿見駅目指して進むのみ。

2008-09-06

08.09.06 黒岳石室1日目

天気予報によると午後から雨。明日は終日降り続けるという。視界がないなかでの尾根歩きはつまらないばかりでなく、風が吹いたら危険でもある。というわけで、急遽、1日目と2日目の行程を入れ替え、下るはずのルートを登ることに……。





天候:晴れ後雨



参加者:福岡さん・細川さん
ガイド:佐久間



行程
07:35 姿見駅 発
09:30 ピウケナイ沢 着
11:30 当麻岳 着
12:40 安足間岳 着
14:25 北鎮岳 着
15:15 お鉢平展望台 着
16:00 黒岳石室 着



所要時間:8時間25分
歩行距離:14.2km
累積標高:+1092m / -790m



山行の様子

やや蒸し暑い感じの晴天。出発前からすでにガスが湧きはじめている。

裾合平に近づくにつれて色付いたナナカマドが増えてくる。

足下には草紅葉がひろがる。

最初にして最大の難関、ピケナイの徒渉。増水すると渡るのが大変な場所。

振り返ると旭岳の裾野に広がる紅葉が目に入る。

当麻乗越から見下ろす沼ノ平の草紅葉。

眼下に広がるダイナミックな景色を見ながら、当麻岳では長めの休憩をとる。

安足間岳にて。まだまだ続く昇りに備えて、入念なストレッチ。

ウラシマツツジの鮮やかな紅葉が目をひく。

赤と黄色に彩られた雲ノ平。遠くに見えるのは烏帽子岳。今夜の宿・黒岳石室はもう近い。

08.09.06 芦別岳(1726.1m)

昨年は旧道を使ったので、今年は新道往復とした芦別岳ツアー。新道は旧道よりも短時間で山頂に着けるとはいえ、それでも十分に大変な山ではあります。





天候:晴れのちガス
気温:21.1℃
風速:SE0.3m/s



参加者:進藤さん・渡辺さん
ガイド:土栄



行程
06:15 登山口 発
07:56 見晴台 着
08:49 鶯谷分岐 着
09:51 半面山 着
10:48 雲峰山 着
11:40 芦別岳 着
     お昼
12:31 芦別岳 発
13:34 半面山 着
15:08 見晴台 着
16:21 登山口 着



所要時間:10時間06分
  登り:5時間25分
  下り:3時間50分
歩行距離:14.2km
累積標高:±1694m
歩数:18092歩



山行の様子

朝6時の登山口。遊水池越しにはうっすらと十勝連峰が望めます。今のところお天気は良さそうです。長い一日、まずはゆっくり歩き始めましょう。

日出直後からすでに蒸し暑いこの日。樹林帯の急登では汗が滴る滴る。そう言えば天気予報で最高気温30℃とか言ってたっけ・・・。風もないし・・・。

汗だくになりながら木々の間を登っていくと、何カ所かで景色が眺められます。すうっと広がる青空を見渡せば、ひととき暑さを忘れられるような。そんなわけもないような。

鶯谷を越えると右手に谷が迫ってきて、夫婦岩も間近に。雲がかかってきたのが気がかりですが、もしそれで少しでも涼しくなるのなら。

基本的に樹林帯の登りが淡々と続く中、手を使って岩をよじ登る箇所が出てくると、良い気分転換になるものです。

雲峰山まで来るとあたりはすっかりガスに囲まれてしまいました。ここから見る山頂はとても凛々しいのですが。帰りに晴れてくれることを期待しつつ、残り1時間弱の登りにかかります。

山頂直下、最後の急登。お花畑であったろう草地の斜面の上に岩場が顔を覗かせています。あの岩こそが山頂です。

真っ白なガスに包まれた岩の山頂。ここまでの道のりは、長くそして暑かった・・・。

山頂の気温は21℃。1700mを越える山頂で20℃以上になるというのは、北海道ではそうはないことです。9月に入ってから残暑が厳しすぎます。下界に比べればはるかに涼しい山頂で、ゆっくり快適な空気を楽しみましょう。時折ガスの切れ間から、たおやかな稜線が見え、雄大な山景色を感じさせてくれます。

下る途中、半面山にて。ずっと見えなかった芦別岳山頂が、一瞬姿を現しました。堂々たる威容です。ついさっきまであの頂きにいたんですね。

2008-09-02

2008-09-01

08.09.01 黄金が原

例年であれば、イワイチョウの葉が黄色く色付き、それゆえに黄金が原と呼ばれる、九月初頭のクワウンナイ源頭部。史上最速の紅葉を迎えた2008年ははたしてどんな光景が待っているのか……。





天候:晴れ後雨



参加者:小野さん
ガイド:佐久間



行程
06:15 登山口 発
08:00 扇沼山 着
10:40 三川台(ユウトムラウシ花園上) 着
11:15 黄金が原 着
     お昼
11:50 黄金が原 発
14:40 扇沼山 着
16:05 登山口 着



所要時間:9時間50分
  登り:5時間00分
  下り:4時間15分
歩行距離:17.9km
累積標高:±1256m



山行の様子

コース中唯一の難所といえる岩塊斜面は、しっかり三点支持で登る。下部のナナカドがすでに紅く色付いているのがわかる。

扇沼山から見下ろす硫黄沼。写真ではわかりづらいが、沼周辺のナナカマドは三割程度の色付き加減だ。

辺別川源流部とトムラウシを遠目に見る。紅葉はすでに見頃と言っていい。

ウラシマツツジの色付きもすでにピークを迎えている。後ろに見えるのはカブト岩。

ユウトムラウシ花園も三割ほどの色付き加減。後ろには十勝連峰へと続く稜線が見えている。

トムラウシをバックに広がる夏のお花畑もすでに紅葉の紅い絨毯で覆われている。

目的地に到着しゆっくりと景色を眺める。例年なら見頃のはずのイワイチョウの黄葉はすでに茶色へと褪色しかかっている。

大きな岩の上でゆっくりとお昼を食べ……

十勝連峰を"枕"に、お昼寝タイム。

「曇りのち雨」の予報は外れるかに思えたが、来るときはくっきりと見えていた硫黄沼にガスがかかり、最後はやはり雨模様になってしまった。