2012-09-02

12.09.02 連続講座「大雪山の歩き方」7 実習・近自然工法による登山道整備

去年の講座では、環境省東川自然保護官事務所の佐藤保護官を講師に、旭岳周辺の登山道を歩いて、崩落箇所や整備の問題点を確認した。今回は一歩進んで、自分の手で登山道の修復作業をしてもらい、定点観測的に施工跡を歩いてもらうことで、整備した登山道の経年変化に目を向けてもらうことをねらった。講師には、近自然工法による登山道整備の専門家である北海道山岳整備の岡崎哲三さん、ゲストに東川自然保護官事務所の佐藤保護官を迎え、助言をいただいた。



天候:晴れ



参加者:4名様
ガイド:佐久間



行程
姿見駅 発
裾合分岐 着

~裾合平報復~

裾合分岐 発
現場 着

~施工完了~

姿見駅 着


山行の様子

眼下に雲海が広がる絶好の天気。申し分ない作業日和だ。せっかくなので、講師のレクチャーを聴きながら、裾合平方面まで足を伸ばす。

まずは講師の岡崎氏から、導流溝(排水溝)の原理と機能についての説明を受ける。

現場に到着。作業にあたっては、まず、どこにどうやって施工物を作るのかを、出来るだけ具体的にイメージすることが重要だという。

近くの登山道上から集められた材料。石組みの導流溝を作るには、大小いろんなサイズの石が必要になる。

施工開始!まずは講師が最初の根石を据える。

根石を安定させるため、小さな礫や小砂利を隙間に詰めていく。

両端に据えられた根石。

両端の根石の間に大きめの石を並べていく。

最後に真ん中に石を据え、動かないように微調整する。

出来上がった施工物(導流溝)。登山道上(画面左手)を流れる水を石組みでせき止め、登山道外(画面手前)に排出する。上手く機能するかどうか、また来てみるのが楽しみだ。

帰りがけに見た旭岳。なんとなく微笑んでいるように見える。

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