2010-09-11

10.09.11 赤岳-白雲小屋-緑岳

高原温泉から緑岳と白雲小屋を目指す予定が、林道通行止めのためにコース変更して、銀泉台スタートに。ちょっと距離は長くなりますが、その分紅葉を楽しめるかも?





天候:晴れ
気温:15.4℃
風速:SW2.3m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
06:51 銀泉台 発
07:58 コマクサ平 着
09:01 赤岳 着
10:00 白雲小屋 着
     お昼
10:36 白雲小屋 発
11:04 緑岳 着
12:09 赤岳 着
13:11 コマクサ平 着
14:03 銀泉台 着



所要時間:7時間12分
歩行距離:15.6km
累積標高:±1106m
歩数:25816歩



山行の様子

紅葉期のマイカー規制が始まって今日が初めての土曜日。だというのに、朝6時始発のシャトルバスはがらんとしていました。立ち乗りも覚悟していたのに、ちょっと肩すかしをくった気分です。

銀泉台から第一花園・第二花園・奥ノ平・第三雪渓と通ってきます。紅葉はまだまだ始まったばかり。詳しくはこちらをご覧いただくとして、一番きれいだったのは第四雪渓手前の平坦地付近でした。ここでこんな感じだと、第一花園まで紅葉が降りて行くにはまだしばらくかかりそうです。

赤岳まで登り詰めれば今日の登りはほとんどおしまい。山頂標識の後にある岩塊の上に立ち、広がる景色を眺めます。

赤岳から白雲分岐まではほとんど平らな散歩道。進むに連れて徐々に見えてくるのは白雲岳の頭です。まるで地平線の向こうから現れるかのような山頂は、大雪山の中でもお気に入りの景色の一つ。

白雲分岐からぐんと下って白雲小屋を目指します。小屋の奥に広がる平坦な高根ヶ原とその奥に鎮座するトムラウシ。この雄大な景色も大雪山では定番中の定番です。

白雲小屋のテーブルで早めのお昼をとり、次は緑岳を目指します。一旦下って振り返ると、煉瓦色の可愛らしい小屋がよく目立ちます。背後にあるのは白雲岳の斜面。

雪渓の残る沢を渡り、わずかに登り返して稜線に出ると、緑岳はもう間近。再び平坦な尾根道を堪能します。

緑岳は主稜線からわずかに離れているため、表大雪絶好の展望台となっています。えぐれて低くなっているあたりが高原温泉の池沼群。大学沼・高原沼・空沼が見えていました。トムラウシはガスに隠れつつあるようです。

緑岳からの帰り道は小泉岳を目指します。こんな平坦地のほんの少し高まった場所に小泉岳山頂はあります。

その先は赤岳まで続くこれまた平坦な道。標高2000mを越えた高山帯にこんな道があるなんて、表大雪の醍醐味に他なりません。

2010-09-02

10.09.02 芦別岳(旧道-新道)

長い長いひたすら長い芦別岳旧道。3年振りにツアーで訪れることとなりました。前回は陽が落ちてからの下山でしたが、今年はどうでしょう?





天候:晴れ
気温:18.2℃
風速:W2.3m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
05:35 駐車場 発
05:54 旧道登山口 着
07:37 小屋分岐 着
09:21 夫婦岩分岐 着
10:25 1279m 着
11:24 1457m 着
12:23 1579m 着
13:52 芦別岳 着
     お昼
14:15 芦別岳 発
15:13 半面山 発
16:25 見晴台 着
17:40 新道登山口 着



所要時間:12時間05分
  登り:8時間17分
  下り:3時間25分
歩行距離:17.5km
累積標高:+1969m / -1977m
歩数:23866歩



山行の様子

夜明けと共に出発。増水気味の勇振川を左手に見ながら、登ったり下ったり高巻きの繰り返し。今日の最高気温は30℃の予報。6時台にしてすでに蒸し暑くなってきました。

ユーフレ小屋との分岐を過ぎ、沢地形を登っていきます。ここの荒れっぷりが酷かった!先日の豪雨によるものでしょう。登山道はほとんど壊滅状態です。ルート探しや薮漕ぎで30分は余分に時間がかかってしまいました。ただでさえ長いコースなのに・・・

太陽が高くなるにつれ、どんどん上がる気温と湿度。汗をだらだら流しながら登っていましたが、芦別市と富良野市との市境尾根に乗ると、途端に涼しい風が体を冷ましてくれました。標高点1457mに至って、目指す芦別岳を始め、行く峰々の展望も効くようになり、これでようやく快適に歩けます。

深く刻まれた芦別岳の谷筋。北海道の山としては特異な山容です。

尾根はどんどん細くなり、切れ落ちて、高度感を増していきます。疲れが溜まってきているころですから、一歩一歩注意して行きましょう。

間近に迫った芦別岳。どっしりと美しい姿に、万感の思いが去来します。長かった・・・

最後の急登。あと少しです!

8時間かけてようやくたどりついた山頂。標識の向こうには、朝から歩いてきたルートがずっと遠くに見えています。いつまでも見続けていたい景色ですが、帰りのことを考えるとそうもいきません。わずかな休息の後、下山にかかります。


あっという間に離れていく山頂。いつだって下りは早いものです。
でも、先はまだまだ長いのです。あそこに見える貯水池がゴール。気を取り直して延々下りましょう。

2010-08-28

10.08.28 当麻岳-北鎮岳 周遊

表大雪北部をぐるりとまわる周遊コース。当麻岳から北鎮岳に至る登山道は大雪山を代表する気持ちの良いトレイルの一つです。





天候:晴れ
気温:16.8℃
風速:SW4.3m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
06:18 姿見駅 発
07:35 裾合分岐 着
08:34 当麻乗越 着
09:34 当麻岳 着
10:58 比布岳 着
     お昼
11:43 比布岳 発
12:41 北鎮岳 着
14:02 中岳温泉 着
16:06 姿見駅 着



所要時間:9時間48分
  比布岳まで:4時間40分
  比布岳から:4時間23分
歩行距離:18.8km
累積標高:±1276m
歩数:27573歩



山行の様子

4日ぶりに運行再開されたロープウェイを利用して姿見平へ。チングルマの綿毛の向こうに、当麻岳から安足間岳にかけての稜線が見えています。これからあの上を歩くのです。

今日のお楽しみの一つ、ピウケナイ川の徒渉。スパッツ着用でざぶざぶ歩くのが手っ取り早くてオススメです。思うほど靴の中は濡れないもの。裸足で渡ると足がキンキンに冷えてしまいます。

当麻乗越から当麻岳へ、キツい登りが待っています。たまに背後の沼ノ平を振り返りつつ進みます。

たどり着いた当麻岳からは裾合平越しの旭岳が優美な姿を見せてくれます。この稜線から見る景色は表大雪の中でも群を抜いて見事です。

安足間岳までのゆるゆるとした登りは、振り返るとこの通り。ここを下っていくのも気持ちよいものです。

安足間岳から比布岳までは赤茶けた砂礫の道が続きます。左右が切れ落ちているので展望が良く、しかも登り下りのなく平坦なので、ここもまた素晴らしい場所です。

比布岳にてお昼休憩を取ります。これから目指す鋸岳・北鎮岳を眺めながら40分ほどゆっくりと。

後半は鋸岳のトラバースから始まります。早くも真っ赤に紅葉したウラシマツツジに秋の訪れを感じながら。

北鎮岳山頂からの絶景。さすが北海道第二の高峰です。左にお鉢平、右に旭岳、奥にトムラウシ。真っ青な秋空にはトムラウシ上空へと向かう飛行機雲が。

帰り道、中岳温泉の足湯で疲れを癒し、最後はエゾオヤマノエンドウに去りゆく夏を感じながら長い周遊を終えました。

2010-08-25

10.08.25 満月の夜のナイトハイク

夏山としては初めてのナイトハイクツアー。今宵は満月、月明かりに照らされながら宵闇を楽しみたいところですが・・・





天候:曇り
気温:14.6℃



参加者:5名様
ガイド:土栄



行程
18:36 望岳台 発
19:34 小屋分岐 着
19:54 折返し点 着

20:27 折返し点 発
21:35 望岳台 着



所要時間:2時間59分
  登り:1時間18分
  下り:1時間08分
歩行距離:4.8km
累積標高:±376m



山行の様子

前日の予報では「上川地方晴れ:降水確率0%」だったのに、なぜか突然の強雨に降り込められた登山口・望岳台。幸い10分ほど車の中で様子見をしていると雨雲は去り夕焼け空がのぞいてきました。

しとどに濡れた駐車場で準備をする面々。車中泊の車が数台駐まっていましたが、こんな時刻に歩き出す一段を見てさぞ不審に思ったことでしょう。

恐ろしいほど赤く燃える西の空。これから晴れる吉兆か、はたまた再び荒れ模様になるのでしょうか。

時間が経つにつれどんどん濃さを増していく暗闇。出発から1時間後、いよいよヘッドライトを点灯します。

雲ノ平まで行く予定でしたが、出発を遅らせたために途中で時間切れ。展望の効く高台で月が出るのを待ちます。足下にはたくさんのシラタマノキ。

さきほどの雨露に濡れるメアカンキンバイ。

30分ほど待っていましたが、とうとう月は現れずじまい。暗がりで記念写真を撮って帰途につきます。途中ヘッドライトを消して「夜」を体感してみたり。雲間から一瞬半身を見せてくれた月に歓声を上げてみたり。

そして!月はついにあますところなく姿を見せてくれました!下山後、車で帰宅途中に。もう1時間早ければ、皓々とした月光の下で山歩きができたのに。残念。

2010-08-02

10.07.31-08.02 五色ヶ原-化雲岳-高根ヶ原 全行程

五色ヶ原・化雲平・高根ヶ原、これぞ大雪山!という高原をゆったり楽しむ2泊3日の山旅です。





参加者:5名様
ガイド:佐久間・土栄



所要時間:20時間03分
歩行距離:29.8km
累積標高:+1771m / -1620m



1日目:クチャンベツ登山口~五色岳~忠別小屋
2日目:忠別小屋停滞
3日目:忠別小屋~忠別岳~高原温泉

10.08.02 五色ヶ原-化雲岳-高根ヶ原 3日目

一日飽きることなく続いた暴風雨も、ようやく去ってくれました。昨日の鬱憤を晴らすような好天を期待したいところです。




天候:晴れ



行程
05:23 忠別小屋 発
07:16 忠別岳 着
08:05 忠別沼 着
10:20 三笠分岐 着
11:57 白雲小屋 着
     お昼
12:32 白雲小屋 発
13:11 緑岳 着
15:24 第一花園 着
16:31 高原温泉 着



所要時間:11時間08分
歩行距離:16.8km
累積標高:+914m / -1310m



山行の様子

忠別小屋から見る朝焼け。昨日の天気がウソのような、清々しい空が広がっています。一日我慢した甲斐がありました。

まずは稜線まで一登り。ハイマツの間に旭岳の山頂が見えています。

忠別岳へ登る途中、振り返って五色岳。気持ちの良い伸びやかな風景です。

忠別岳・忠別沼と濃いガスに巻かれてしまいましたが、高根ヶ原に至ると再び視界が効くようになりました。この平らで広い稜線こそ高根ヶ原の神髄。大雪山の真骨頂。

更に進むとどんどん雲が無くなっていき、ついには再び青空が。秋晴れのような爽やかさです。

白雲小屋への登り返しは、目的地が見えているだけにかえって辛く感じるかもしれません。でも、あそこまで行けばゆっくり休めますよ。

小屋が近づけばそれだけ景色が良くなっていきます。さっきはガスの中だった忠別岳も見えてくれました。今日歩いてきた道のりがほとんど全部見えています。

白雲小屋でゆっくりお昼を食べたら、いよいよ最後の行程です。まずは緑岳へ向かって最後の登り返し。

ついさっき歩いてきた高根ヶ原を眺めながら、岩レキの下降。

長い道のりお疲れさまでした。高原温泉到着です!帰途につく前に、縦走の疲れを温泉で癒してください。

2010-08-01

10.08.01 五色ヶ原-化雲岳-高根ヶ原 2日目

夜半に降り出した雨は、早朝には強風を伴うようになっていました。誰がどう考えても行動には適しない天候です。今日は一日停滞としましょう。さて、長い時間をどう過ごしましょう?



天候:暴風雨



行程
06:00 朝食
09:00 お茶
12:00 昼食
15:00 お茶
18:00 夕食



山行の様子

ときおり雲を通して太陽の光があたりはするのですが、雨と強風は一日中続きました。こんな中出発する方たちはえらい根性をお持ちで・・・

私たちだけの貸切となった今日の忠別小屋。長い停滞の一日、することと言えば食べることだけ。朝食・午前のお茶・昼食・午後のお茶・夕食と、三時間おきに食べては語らい食べては語らい。座りっぱなしでは体に悪いので、途中体操の時間もとりました。

今日の夕食。こちらでご用意したのは二品ですが、お客様からいろいろご提供いただき賑やかな献立となりました。この暴風雨、明日は去ってくれるのでしょうか。