2009-03-20

09.03.20 旭岳・姿見

春分の日ともなれば下界はすっかり春ですが、標高1600mではまだまだ冬の風情。雪山を楽しみましょう。





天候:雪
気温:-2.9℃
風速:SW2.7m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
10:41 姿見駅 発
11:20 噴気口 着
11:48 姿見駅 着
     お昼
12:32 姿見駅 発
13:13 展望台 着
14:00 旭岳VC 着



所要時間:3時間19分
歩行距離:5.5km
累積標高:+125m / -625m



山行の様子

三連休初日の今日。ロープウェイはスキーヤー・ボーダーで賑わっていました。そんな喧噪をよそに、私たちは・・・

真っ白な雪とガスの世界へと歩き出します。こんな視界が悪い日は、地図とコンパスをしっかり使って。

まずは、もうもうと水蒸気を上げる噴気口まで歩きましょう。間近に活火山の迫力を堪能して、

お次は大雪山・愛の鐘へ。夏の姿とはまるで異なる様子に、冬の厳しさを感じます。

ホワイトアウトの中、姿見駅へ戻り、お昼休憩にします。

しっかり食べて、ぬくぬく暖まったら、下山にかかりましょう。表面の雪は白くてきれいですが、わずかな新雪の下は先日の黄砂の色。

良い斜面があったら、もちろん尻滑りで!ある程度雪が締まっているほうが滑りがよくなるので、まさにこれからが尻滑りのハイシーズンと言えます。

最後はエゾマツの森を縫って。先日の陽気に、樹上の雪はすっかり溶け落ちてしまいましたが、再び新雪が枝を飾っていました。

このあたりで最も太いだろう長老のエゾマツにご挨拶。

たまには樹皮にぐっと顔を近づけるのも面白いものなのです。

2009-03-14

09.03.14 社満射岳(1062.5m)

富士形山から変更して行われた社満射岳ツアー。生暖かい悪天の日、いったいどんなツアーになったのでしょう・・・?





天候:雨のち雪
気温:-0.6℃
風速:S6.7m/s



参加者:5名様
ガイド:土栄



行程
08:54 林道終点 発
09:26 603m 着
10:46 1039m 着
11:25 社満射岳 着

11:30 社満射岳 発
12:36 603m 着
12:55 林道終点 着



所要時間:4時間01分
  登り:2時間31分
  下り:1時間25分
歩行距離:7.3km
累積標高:±759m



山行の様子

当初、南ふらのスキー場からリフトを利用して歩き出す予定でした。ところが、雨は降る風は吹くの悪天候でスキー場は休業。急遽、別のコースを使うことになりました。

どこまで行けるかわかりませんが、取り合えず行けるところまで行きましょう、ということで、スタート。雨に濡れた雪はずっしりと重いものです。

休憩はもちろん針葉樹の下で雨宿りしながら。びっしりと着いた水滴が、もう春が来ていることを教えてくれます。

樹林帯の急坂を何度もジグザグを繰り返していき、尾根がどんどん収束して雪庇が見えてきたらそろそろ登りはお終い。標高も1000mを超えてきます。

さすがにそのあたりまで来ると、雨は雪に変わっていました。雨よりは雪の方がはるかにマシですが、稜線に出てしまうと今度は強風がもろに当たるようになります。目出し帽などで強風対策をし、いざ山頂へ。

晴れていれば気持ちの良い尾根歩きなのですが、ガスでほとんど視界はなく、しかもそもそも強風で満足に顔を上げられない始末。

強風に耐え、なんとかやってきた山頂。もちろん展望を期待できるはずもなく。

記念写真を撮って、晴れていれば見えるはずの景色を解説して、逃げるように下山です。

下っていくと、雪は再び雨に変わり。木々も水滴を滴らせていました。今シーズン初の雨は3月中旬にやってきたのでした。

2009-03-08

09.03.08 察来山(589.8m)

低いけれども絶景の山というのはあるもので、ここ察来山もその一つ。山頂からの360度の展望を楽しみに登りましょう。





天候:曇りのち晴れ
気温:-5.2℃
風速:W12.9m/s



参加者:4名様
ガイド:土栄



行程
08:13 林道入口 発
09:36 林道分岐 着
10:34 察来山 着
10:44 察来山 発
11:17 林道分岐 着
12:00 お昼休憩 着
     お昼
12:36 お昼休憩 発
12:47 林道入口 着



所要時間:4時間34分
  登り:2時間21分
  下り:1時間27分
歩行距離:8.5km
累積標高:±478m



山行の様子

全行程の4分の3くらいまでが林道歩きとなります。スタートして早速目指す察来山が視界に入り、近いような遠いような。

てくてく林道を歩いて緩やかに高度を上げ、林道を外れた途端に急登が待っています。一歩一歩ゆっくり登りましょう。どんどん景色が見えてきますよ。

山頂に近づくにつれ、風が強くなり、終いには吹き飛ばされんばかりになりました。本当は稜線沿いを景色を眺めながら歩く予定でしたが、あまりに危なくて林の中にコース変更。山頂は見えてきましたが、果たしてこの強風の中、無事山頂に立てるか?

最後にもう一度急坂をよじ登れば、

そこは念願の山頂。真っ白な山頂。遮るもののない展望は?

鋭角に天を突く黄金山。形だけ見ると、とても2時間程度で登れる低山とは思えません。

気持ちよく開けた滝川方面。他にも、ピンネシリ山・神居尻山・富士形山はきれいに見えていました。暑寒別岳方面にガスがかかっていたのがちょっと残念なところ。

強風から逃げるようにほんの10分ほどで山頂を後にして下山にかかります。ときおり尻滑りで楽しんで。

登山口近くまで下って、風が弱まり、太陽が出始めたのを見計らって、お昼休憩にしました。ちゃっちゃっとイスとテーブルを作って、さて楽しいお弁当の時間です。

見上げればプカプカ白い雲。まだ上空は風が強いのでしょう。ぐんぐん移動していました。

2009-03-01

09.03.01 樹海峰(1231.8m)

山楽舎ツアー初登場の樹海峰。先日の下見のときにはひどい目に遭いましたが、はたして今日は?





天候:曇り
気温:-6.8℃
風速:S1.5m/s



参加者:7名様
ガイド:土栄



行程
08:35 駐車帯 発
10:16 1203m 着
11:00 樹海峰 着
     お昼
11:30 樹海峰 発
11:55 1203m 着
13:00 駐車帯 着



所要時間:4時間25分
  登り:2時間25分
  下り:1時間30分
歩行距離:4.3km
累積標高:±531m



山行の様子

国道脇から、いざ出発!みなさん大変リラックスされているようですが、私は内心ドッキドキ。雪の状態はどうなっているか気が気ではありません。下見の時みたいに酷くなければいいのですが・・・

ふむ。どうやら雪ははるかに歩きやすい状態に変わったようです。まずは一安心。でも、雪のほかにも、この鬱蒼と茂る木々もまた行く手を阻むのです。

あたかもジャングルジムのように密生し絡まり合う様はまさに樹海。両手を使って狭い木々の間を縫って、ときには腰をかがめて、ときには上からの落雪に見舞われて。

1203mピークを越えるとようやく人心地つきます。ダケカンバ越しに見えるあの頂から、しばらく奥へ歩くとそこが樹海峰。

歩き始めからほとんどずっと樹海の中だったのに、山頂だけはご覧の通りきれいさっぱりとしています。さて、展望は・・・

大雪湖方面。石狩連峰は残念ながらお預けのようですね。

でも反対側には間近に屏風岳が望めました。迫力ありますね。

さらに、薄いガスに隠れがちではありますが、武華山も確認できました。

下山はやはり木々を縫うように。避ける作業に精一杯で、スピードに乗って駆け下るのはさすがに無理でした。

下山後、青空とともに見返す1203mピーク。下から見ても木が密生しているのがよくわかります。これだけ名が体を表す山も珍しいかもしれませんね。

2009-02-28

09.02.28 旭岳・姿見

今までに何度となく行われてきた恒例・定番の姿見ツアーですが、 天気や積雪など一度として同じ条件のことはありません。今日も面白い日でした。





天候:曇り
気温:-13.0℃
風速:W4.0m/s



参加者:小野さん・原田さん
ガイド:土栄



行程
10:48 姿見駅 発
11:36 噴気口 着
12:10 姿見駅 着
     お昼
12:54 姿見駅 発
13:52 展望台 着
14:51 VC 着



所要時間:4時間03分
歩行距離:5.4km
累積標高:+123m / -623m



山行の様子

強風に吹き飛ばされるか、そうでなければ硬く吹き固められるか。それが姿見平の雪なのですが。今日は珍しくふかふかの深雪となっています。しかもさらに珍しいことに、先行者がいてしっかりとした踏み跡を作っていてくれました。ありがたくたどらせていただきましょう。

踏み跡をたどって噴気口まで楽させてもらったら、その後は深雪も楽しみます。姿見の池は吹きだまりとなって他の場所よりも深く積もっていました。

一方、すぐ側の展望台は全く埋まらない堅雪。積雪の多様性をまざまざと見せつけられます。

「愛の鐘」に着いたエビのしっぽをマジマジと観察。しっかり見たら、その後はもちろん食べる!

姿見駅に戻る途中、わずかに垣間見えた旭岳の山裾。山頂まではもう一息、というところでしたが、青空が見えるだけで気分は高まるものです。

駅舎で休憩したら、フカフカの雪と戯れながらの下山です。下るに連れてハイマツからダケカンバ、そしてエゾマツとどんどん植生が変わっていきます。

ある程度の斜面を見つけたら、尻滑りで一気にいっちゃいましょう!

青空も徐々に広がってきているようです。下山するまでに旭岳の山頂は見えるでしょうか?

スキーコースからやや外れて、深雪を漕いで、やってきた「展望台」。小化雲岳がわずかに頭を隠していました。

2週間前にはすっかり雪が溶けて無くなっていた木の枝も、再び重そうな雪化粧をしていました。やっぱり冬はこれでなくては!