2010-10-10

10.10.10 “ふるさとの山” 3日目 妙高山

3日目にしてようやく山行が始まります。一つ目の山は妙高山です。一般的には笹ヶ峰から登られることが多いようですが、敢えて燕温泉発着の渋い周遊コースを設定しました。





天候:晴れ一時曇り
気温:14.3℃
風速:0.0m/s



行程
06:17 燕温泉 発
07:22 光明滝・称名滝 着
08:44 天狗堂 着
09:50 鎖場 着
10:30 妙高山 着
     お昼
10:58 妙高山 発
12:28 長助池 着
13:16 黄金清水 着
14:17 大倉谷川 着
15:34 燕温泉 着



所要時間:9時間17分
  登り:4時間13分
  下り:4時間36分
歩行距離:13.2km
累積標高:±1654m
歩数:18102歩



山行の様子

雨の予報にもかかわらず、ところどころ青空ものぞくお天気に、心も軽く歩き始めます。温泉街を抜けて山に入るなんて北海道にはない風情です。

すぐに正面に見えてくる頂が、目指す妙高山。早朝の仄明るい青空に、ぴしりと背筋を伸ばすかの如く端座しています。

スキー場を縫うように源泉管理の舗装路を進みます。赤倉温泉の源泉を過ぎたところで登山道が始まり、光明滝・称明滝の二段の滝を越えると急登に変わり、やがて沢沿いの緩やかな道に。“北地獄谷”なる名称とは裏腹に、景色を眺めながらゆったりと歩けます。

天狗堂への登りは今日一番の急登です。慌てず急がず。

天狗堂到着と同時に、一面濃いガスに包まれてしまいました。景色も見えなくなるし、尾根歩きは淡々としているしで、そろそろ飽きかけてきた頃、眠気を吹き飛ばすかのような岩場・鎖場が現れます。俄然はりきる面々。

平らで広い山頂部に到着。片方の端にはお地蔵さんが祭られ、もう一方には三角点が埋設されています。山頂標識が置かれているのは三角点側。私たちは、お地蔵さんに安全登山を願い、三角点でお昼休憩を取ることにしました。その間は巨岩を縫ってのお散歩。

賑わう山頂で思い思いの時間を過ごします。残念ながら山頂からの展望は楽しめませんでしたが、雨に降られずにここまで来られただけで大満足。

下りは大倉谷経由のコースを取ります。山頂からすぐに始まる標高差600mの急降下。葉を落としたダケカンバの林立が見事ですが、落ち着いて見ている余裕もありません。

妙高山頂を取り巻く外輪山の斜面は紅葉の見頃を迎えていました。ダケカンバの黄葉が目に鮮烈です。

下りきるとほどなくして長助池に至ります。今までの急坂はなんだったの?と言いたくなるくらい穏やかな場所です。

どんどん良くなっていくお天気。さっきまでガスに巻かれていた妙高山頂もすっかり姿を現しました。もう少し早ければ山頂から景色を見られたのに・・・なんていうのは贅沢というものでしょう。

最後は木漏れ日のブナ林で締め。変化に富んだ面白いコースでした。

2010-10-09

10.10.09 “ふるさとの山” 2日目

ツアー2日目もまだまだ移動が続きます。早朝新潟港に到着したら、その後は車で妙高山の麓・赤倉温泉に向かいます。

早朝6時。船は夜が明けたばかりの新潟港に入っていきます。街並みの上には厚い雲が垂れ込めています。

時間に余裕があるので、北陸自動車道も国道8号も使わずに、昔日の街道であろう狭い県道を南下しました。蔵があったり柿がなっていたり、純道産子には刺激的な道でした。で、午前のうちに高田に到着。こここそが佐久間のふるさとの町。

繁華街をぶらぶらと歩いて、お土産購入とお昼を済ませます。裏通りには市が立っていました。毎月4と9のつく日に立つので四・九市というのだそうです。こういうの、本州っぽいですよね。

高田から赤倉温泉までは小一時間ほど。まだまだ時間があるので妙高高原ビジターセンターに立ち寄ります。

建物が古い割に展示や物販は力が入っていました。明日登る妙高山の成り立ちなどをじっくり勉強していきましょう。

その妙高山は雲に隠れて山頂を見ることはできませんでした。明日はその姿を見せてくれるのでしょうか。

2010-10-08

10.10.08 “ふるさとの山” 1日目

いよいよ始まった山楽舎BEAR初の道外ツアー。第一日目は東川から小樽まで車で移動して、小樽から新潟行きのフェリーに乗ります。

青空の広がる小樽港。正直、移動日にはもったいないほどの好天です。

これから20時間お世話になるフェリー・ゆうかり。久々の船旅、楽しみです。

船倉には車がびっちり。ほとんどが本州ナンバーのようです。みなさん北海道旅行を終えて帰るのですね。

一夜の宿となる二等寝台。いつもカーペット敷きの二等を利用するので、二等寝台は初めてです。寝心地はいいのでしょうか。

荷物を置いたらさっそく酒盛り開始!まだ出港前ですが気にしない!

凪いだ海を悠々と滑る船。ほとんど揺れを感じません。おかげで思う存分本を読むことができました。揺れさえしなければ船は最高の移動手段かも。

水平線に沈む夕陽。何にも邪魔されずに眺められるのもいいものです。

2010-10-03

10.10.03 暑寒別岳(箸別コース)

日本海を間近に見下ろす増毛山塊の主峰。いつもは6月の残雪を踏んで登っていますが、今回初めて晩秋の山頂を目指すことに。





天候:曇り
気温:5.2℃
風速:S18.7m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
06:23 駐車場 発
07:39 二合目 着
08:19 四合目 着
08:58 六合目 着
09:51 八合目 着

09:55 八合目 発
10:26 六合目 着
     お昼
10:51 六合目 発
11:22 四合目 着
12:12 二合目 着
13:21 駐車場 着



所要時間:6時間58分
  登り:3時間28分
  下り:3時間26分
歩行距離:15.7km
累積標高:±917m
歩数:22986歩



山行の様子

出発直後から始まる樹林帯の中の淡々とした登山道。目を楽しませてくれるのは紅葉です。3合目あたりまではツタウルシが一面を覆っている印象。毒々しいほど鮮やかな赤に染まっています。

ハウチワカエデとミネカエデが対照的な色を見せてくれます。

展望が開けるのは7合目直前。高木が消え笹原になったかと思うと、そこから先は見晴らしの良い稜線の上を行くようになります。

左手には雨竜沼湿原が見通せます。

ようやく景色が楽しめる、と思っていたら、稜線にはものすごい風が吹きすさんでいました。手元の風速計によると平均18.7m/s、最大秒速21.5m/s。とても歩ける状態ではありません。

仕方ないので今日は8合目で引き返すことにしました。残念。

たっぷり時間があるので、下りはゆっくり紅葉の写真を撮りながら。

ちょうど陽も出てきて撮影には良い頃合いです。こんな、

こんな、

こんな紅葉を楽しみながらの下山となりました。山頂は来年の春あたり、いかがですか?

2010-10-02

10.10.02 三段山

山スキーの聖地として知られる三段山。無雪期は訪れる人も少ないが、十勝連峰の展望台としては第一級の山でもある。紅葉期にはどんな姿を見せてくれるのか、期待しつつ入山した。





天候:快晴



参加者:2名様
ガイド:佐久間



行程
09:20 白銀荘 発
09:45 一段目 着
10:40 二段目 着
11:45 三段山 着
     お昼
12:35 三段山 発
14:00 白銀荘 着



所要時間:4時間40分
  登り:2時間25分
  下り:1時間25分
歩行距離:6.6km
累積標高:±739m



山行の様子

吹上温泉白銀荘横のキャンプ場を横切り階段を上ると、登山口の道標が現れる。なぜか三段山方向をしめす板が地面に横たわっている。

歩きはじめるとすぐに、黄紅葉の一段目斜面が見えてくる。

ダケカンバとミネカエデの黄色のハーモニーが美しい。青空に黄葉が映える。

二段目の斜面から返り見る。黄紅葉に染まる手前の斜面と、黒々とした針葉樹林が見事なコントラストを成している。遠くにはパッチワーク状の丘の景色が見える。

徐々に木の高さが低くなり、展望が開ける。左が噴煙を上げる前十勝岳、中央奥が十勝岳。

山頂直下まで登ると、十勝岳が指呼の間にせまる。「風弱く快晴」、山頂からは360度の展望が楽しめる。

山頂でゆっくりお昼を食べた後は、周辺の散策。山頂付近の大岩をバックに記念撮影を楽しむ。

名残惜しくも山頂を後にし、緩やかな尾根を下っていくと、午後の日差しを受けて輝くミネカエデや、……

青空に映えるナナカマド。

登山口まで黄紅葉は続き、見事に色づくダケカンバとナナカマドに思わずカメラを向けてしまう。紅葉狩り日和のフィナーレを飾るに相応しい光景だ。

10.10.02 原始が原より富良野岳

大雪山の中でも人気の高い山の一つ富良野岳。登山口である十勝岳温泉はいつも人と車で賑わっています。今回は静けさを求めて、反対側に広がる湿原・原始が原から山頂を目指します。





天候:快晴
気温:8.9℃
風速:E1.8m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
06:09 ニングルの森 発
07:27 原始が原入口 着
08:29 原始が原出口 着
09:24 1640m 着
10:31 富良野岳 着
     お昼
11:31 富良野岳 発
12:46 原始が原出口 着
13:35 原始が原入口 着
14:50 ニングルの森 着



所要時間:8時間41分
  登り:4時間22分
  下り:3時間19分
歩行距離:14.0km
累積標高:±1308m
歩数:16528歩



山行の様子

真っ青な空が広がった登山口・ニングルの森。朝の爽やかな空気の中、まずは沢沿いに道を進みます。

まだ日の届かない三ノ沢を渡ります。周囲の木々はかなり色づいているようです。ここは午後になると一面に陽が射す場所なので、帰り道に見る紅葉が楽しみです。

頭上を覆う木々がなくなり突如明るさが増したら、そこが原始が原の入口。展望も開けて、向かう先にはどっしりとした富良野岳。

湿原を進む道には木道などはなく、時にはぬかるみを行かなくてはなりません。でも、景色の良さに全てを許せてしまう気に・・・

湿原が終わると、次に待っているのはガレた沢形の直登。細かいレキが一面を覆っていて去年よりも歩きにくくなっているような?注意して登りましょう。

急登だけにぐんぐん標高を稼ぐことができ、背後の展望もみるみる増していきます。

登りきったら最後は緩やかな尾根道。山頂まではほんのわずか。右手に広がるチングルマの紅葉に、花の季節の美しさを想像しながら。

富良野岳山頂からは、連なる十勝連峰がはっきりと見えています。三峰山・十勝岳・美瑛岳。旭岳や白雲岳も雲の間にのぞいています。

見下ろすと歩いてきた原始が原の湿原を一望できます。だいたいあのあたりを来たのですよ。

10月としてはとても暖かな山頂で、たっぷり1時間休憩をとり、下山にかかります。三ノ沢周辺は思った通り、午後の陽を浴びた紅葉が光り輝いていました。